「大学」を意味するuniversityとcollege、何が違う?

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大学を意味する英単語はuniversityまたはcollegeです。

この2つの違いは明確な定義があるというよりも、学校の規模や学科構造で使い分けられています。一般的に認識されている違いは以下の通りです。

university
複数の学部や研究室を持ち、大学院課程が設置されている。
規模の大きな総合大学を指す。多くの日本人がイメージする「大学」に近い。

college
複数の学部を持っていない。大学院課程は設置されていない。
特定の専門分野を持たず、広く浅く様々な学問を学ぶ。
univetsityよりも規模が小さい大学。

とはいえcollegeでも複数の学部を持っていたり、 Dartmouth CollegeBoston Collegeには大学院課程があるので「結局どう違うの?」とモヤモヤします。

実際のところアメリカ人でも迷うようで、U.S.NEWSでは “College vs. University: What’s the Difference?” のような記事があります。

universityとcollegeの語源

universitycollegeの語源を遡ると、もとは組合を意味する言葉でした。collegeは「共に」を意味する接頭辞と「集める、選ぶ」を意味するラテン語 legereが由来です。universityは12世紀の古フランス語universが由来で、もっと遡るとラテン語のuniversum「全てのもの、全ての人々、全世界」から来ています。



アメリカ最初の大学

アメリカで最初にできた大学は1636年に創立されたハーバード大学です。当初はHarvrard Collegeの名称でしたが、医療や経営など学問の細分化・専門化が進むにつれ現代のHarvard Universityと発展していきました。

この時代の流れの影響なのか、大学生はuniversity studentではなく、一般的にはcollege studentと呼びます。

イギリスでのuniversityとcollegeの違い

ここまでの解説は、アメリカにおける universitycollegeの違いでした。これがイギリスとなると話が違ってきます。アメリカと違い、イギリスではuniversitycollegeは明確に区別されています。

イギリスでのuniversityの定義はアメリカや日本と同じく総合大学を指しますが、collegeは大学ではありません。イギリスの教育制度では11歳~16歳は義務教育としてsecondory school に通う必要があります。その後の進路としてcollegeに進むことができますが、これは義務教育ではありません。

collegeは高校ではありませんが、universityに進学するためにcollegeで学ぶといった、日本の高校の進学校のような側面をもつ一方、アート系も含む専門分野を学ぶことができる、日本の専門学校のような役割も果たしています。

このあたりは日本の教育制度と大きく異なるため、なかなかイメージしにくいところです。



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