get, earn, obtain, aquire … 同じ「得る」でもニュアンスがちょっと違う?

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「得る、手に入れる」という意味の動詞は get です。英語学習の初期段階で学ぶ単語ですね。タダのものでも買ったものでも、さらには体調や気分も get で表現できるという、とても汎用性の高い言葉です。

しかし英検やTOEICなどを勉強していくと、「得る、手に入れる」でも earn, obtain, acquire, なども出てきます。同じ意味なのになんでこんなに種類があるのでしょう?コアとなる意味は同じですが、それぞれ若干ニュアンスが違い、使い方も異なってきます。

ここでは、get, earn, obtain, acquire のそれぞれの例文を解説します。

get: 幅広い「得る」

とりあえず「得る、手に入れる」を意味する動詞といえば get が一般的です。日本語でいえば、借りる、もらう、買う、なども get で表現できます。また、病気や感情も get が使えます。

I got a nice watch from my father at my birthday.
誕生日に父から素敵な腕時計をもらった。

Can you get some snacks on the way back home?
帰りに何かお菓子を買ってきてくれない?

My boss gets sick every time she eats.
She should see a doctor.

わたしの上司は食事の度に具合が悪くなる。
一度医者に診てもらったほうがいい。



earn: 稼ぐのはお金だけではない

earn と聞くと「お金を稼ぐ」と覚えている人も多いと思いますが、earn 稼ぐのはお金だけではありません。人からの尊敬や信頼、賞や学位を得る場合もearnが使えます。

Our company has succeeded to earn our customer’s trust.
我が社は顧客の信頼を獲得することに成功した。

It takes a lot of work to earn respect.
尊敬を得るには多大な努力を要する。

She earned a master’s degree in Business Administration in 2011.
彼女は2011年にMBAを取った。



obtain: 苦労して手に入れる

労力を使って手に入れるものは obtain を使います。ニュアンス的には earn とも似ていますが、obtain は文章でよく使われる言葉で、あまり口語では使われません。

It took a month to obtain a driver’s license.
運転免許証を取得するのに1ヵ月かかった。

She called the ticket company many times to obtain a ticket for the concert.
彼女はコンサートチケットを得るために、何度もチケット会社に電話した。



aquire: 時間をかけて手に入れる

aquire は主に文章で使い、労力をかけて手に入れるという点では obtain と同じですが、知識や習慣など時間をかけて手に入れる場合によく使われます。

John aquired a basic Chinese language before he goes on a business trip.
ジョンは出張前に中国語の基本を習得した。

The company had difficulity aquiring a new market last year.
その企業は昨年、新市場の開拓に苦労した。

Akiko acquired American citizenship.
アキコはアメリカの市民権を取得した。



まとめ

同じ意味にもかかわらず、それぞれニュアンスが違う単語というのは難しいものです。しかしあまり神経質になる必要はありません。英語の先生でもない限り、obtainaquire の違いなんてネイティブでも知らなかったりします。どれを使えば良いのかわからない時は、とりあえず get を使っておけば意味は通じます。気長に違いの感覚を身につけていきましょう。

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