【名言で英語学習】「私達の地球は、大きな宇宙の闇に包まれた孤独な一点でしかない。」カール・セーガン

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Our posturings, our imagined self-importance, the delusion that we have some privileged position in the Universe, are challenged by this point of pale light. Our planet is a lonely speck in the great enveloping cosmic dark. In our obscurity, in all this vastness, there is no hint that help will come from elsewhere to save us from ourselves.

私達の気取った態度や自惚れが、この宇宙で私達は特別な存在だという思い込みが、このかすかな光の一点に試されている。私達の地球は、大きな宇宙の闇に包まれた孤独な一点でしかない。広大な宇宙の中でこうも不明瞭では、人類が人類を救うヒントは外からは来ない。

【文法解説】

posturing: 気取った姿勢、態度
delusion: 誤った考え、思い込み
speck: わずか、点
envelope: 包む、封筒
obscurity: 不明瞭な、あいまいな
vastness: 広大な、広さ
hint: ヒント、暗示、兆候

the delusion that we have some privileged position in the Universe
名詞のthe delusion(思い込み)を関係代名詞that以下の文が修飾しています。

are challenged by … で「…によってチャレンジされる」、つまり「試されている」という意味になります。

hint that help will come from ~
名詞hint(ヒント)を関係代名詞that以下の文が修飾している、there is 構文の文です。

SF小説「コンタクト」の著者であり天文学者であるカール・セーガンの著書「Pale Blue Dot」での言葉です。

※出典:NASA公式サイトより

上の写真は、1990年に NASAの無人宇宙探査機『ボイジャー1号』が、約60億Km離れた場所から地球を撮影した写真です。写真中央から少し右にある小さな白い光が地球です。こうしてみると、地球はまさに a lonely speck in the great enveloping cosmic dark (大きな宇宙の闇に包まれた孤独な一点)でしかありません。我々が人生で直面する出来事や社会問題、戦争や環境問題なども全てこの点のなかでの出来事です。

もしかしたら宇宙人は存在するかもしれません。しかし少なくとも地球から60億km離れた範囲には存在は確認できませんでした。もっと遠くに行けばいるのかもしれませんが、いたとしてもこんな広大な宇宙のなかの一点のシミでしかない場所を気にかけてくれるでしょうか。小さな点の中で争ってばかりいる我々を好意的に見てくれるでしょうか。

文明が発達し、我々は広大な宇宙をも観測できるまでになりました。その結果としてわかった事は、我々はまだ何もわかっていないという事でしょう。セーガンの言うように、外から助けは来ません。人類の問題は人類で解決しなければならないのです。

宇宙の規模からみると我々は本当にちっぽけな存在でしかありません。しかしだからこそ、その小さな世界のなかで自分ができる事を精一杯やっていきたいものです。



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