【井上尚弥】負けることを恐れていたら、「本当の強さ」を手に入れることはできない。【名言を英訳】

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勝ちスイッチ
WBA・IBFの世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥が、 11月7日に控えるWBSSの決勝を前に、 自身の思考、肉体、メンタル、モチベーション、 そして未来について書き下ろしたボクシング選手初の自己啓発書。 「勝利をデザインする」ための試合前の準備、強い心の作り方、 勝負アイテム、早期KOを量産する秘密などを、包み隠さ...

“You can’t obtain true strength if you are afraid of losing.”
Naoya Inoue

負けることを恐れていたら、「本当の強さ」を手に入れることはできない。
井上尚弥

【文法解説】

obtain: 得る、取得する、(努力して)手に入れる
「手に入れる」はgetでも間違いではありませんが、苦労・努力して手に入れるものはobtainの方が適切です。物質的なものより資格や学位、富や名声の場合はgetよりもobtainを使います。

true strength: 本当の強さ
be afraid of : ~を恐れる

バンダム級の世界王者のボクサー、井上尚弥の言葉です。

「モンスター」の異名を持つ井上尚弥ですが、まさに言葉どおり怪物です。戦績は24戦24勝 (21KO) 無敗 (2022年時点)、負けたことがなくて恐ろしくKO率が高いという、漫画みたいな戦績です。

インもアウトもこなしコンビネーションも多彩、ディフェンス技術も高い。ボディでKOをとる破壊力。全てにおいて高いレベルで装備しており、弱点が見当たりません。

また、井上尚弥とスパーリングした経験を持つボクサーはみんな口を揃えて「ジャブが強い」と言うそうです。相手にしてみたらジャブすらも要警戒なパンチになるため、相当やりにくいでしょう。まさに左を制する者はなんとやらです。



vsノニト・ドネア戦

井上尚弥の試合で、世間の印象が強いのはノニト・ドネア戦ではないでしょうか。

2人が初めて戦ったのは2019年11月7日。激しい打ち合いの末、11Rで左ボディでダウンを奪った井上が判定勝ち。しかし右目眼底と鼻を骨折しており、決して楽な試合ではありませんでした。

2022年6月7日、 3団体の王座統一を懸けて2人は再び拳を交えます。1R終了間際、井上の右ストレートがドネアの顔面をとらえダウンを奪います。勢いに乗った井上は2Rで怒涛のラッシュ。右ストレートから左フックでドネアをマットに沈めます。

ドネアも世界王者、弱いはずはありません。しかし終わってみれば2回1分24秒TKO。2年弱で恐ろしく強くなったものです。

「強いって、何ですか?」

本当の強さ、と聞くとボクシング漫画「はじめの一歩」を思い出します。日本フェザー級王座を懸け、主人公の幕の内一歩が王者千堂武士に挑戦した時のシーンです。7Rのインターバルでの一歩と鴨川会長と言葉を交わします。

「強いって、何ですか?」
「知りたいか。ならば戦ってこい。あの男に勝ってこい」

2回目の井上対ドネア戦を観た時、この一歩と鴨川会長の会話を思い出しました。現実とマンガという全く別次元な話ですが、同じ2戦目ということもあり何か通じるものを感じました。



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