【英語で名セリフ】人はいつ死ぬと思う?…人に忘れられた時さ!!!【ワンピース】

When do you think people die?
When they are shot in their heart…no.
When they have incurable disease…no.
When they have poisonous mushroom soup…no.
They die when they’re forgotten.

人はいつ死ぬと思う?
心臓を銃で撃ち抜かれた時…違う。
不治の病に冒された時…違う。
猛毒キノコのスープを飲んだ時…違う。
…人に忘れられた時さ!!!

【文法解説】

shoot in one’s heart: ~の心臓を打ち抜く
incurable: 治療不能な、治せない
curable:治療可能な、治せる
poisonous: 有毒な、毒のある、悪意のある
⇒ 名詞poisonの形容詞の形。

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作品初期のチョッパー編、Drヒルルクの名セリフです。

人は命を失ったら死ぬのではなく、人の記憶から消えた時が本当の死だ、と語るヒルルク。逆に言えば、たとえ命を失ったとしても誰かが自分のことを覚えていてくれて、志を継いでくれる限り生きる続けるということです。

強い信念と誇りをもったヒルルクは、まさにワポル達に殺されようとしている状況でも全く死を恐れませんでした。たとえ殺されたとしても、自分を覚えていてくれて志を受け継いだ者達のなかで自分は生き続けると確信していたのです。

実際、彼に心を救われたチョッパーやドルトン、イッシー20といった人たちが信念を取り戻し、国を立て直しました。

「人はいつ死ぬと思う?…人に忘れられた時さ!!!」を辿っていくと…

初期のワンピースを代表する名セリフのひとつですが、同じような意味を持つ言葉は他の作品や歴史上でも登場します。

ヘルタースケルター/岡崎京子」の主人公りりこのセリフ「忘れられるって死んでるのと同じよね」や、ジョージ・エリオット(1800年代のイギリスの作家)「死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない」という言葉を残しています。

また、ディズニー/ピクサー映画「リメンバー・ミー」のテーマは、まさにこの言葉です。メキシコには「死者の日」というものがあります。1年に1度死者たちが家族のもとへ帰ってくる日で、日本のお盆に近いイメージです。この死者の日が世界観になっている「リメンバー・ミー」ですが、この作品を作ったアンクリッチ監督がメキシコへ取材に行った時の話です。

「人間には“三つの死”がある、という考えを聞いた。一度目は心臓が止まった時、二度目は埋葬や火葬をされた時、三度目は人々がその人のことを忘れてしまった時だ。僕の心が最も痛んだのは、三度目の“最終的な死”だった。生きている人たちの中に、自分のことを覚えている人がもう誰も残っていない時、人は永遠に死ぬんだ。それは本当だ。僕たちには皆、もう知らない遠い昔にさかのぼる親戚たちがいる。彼らはある意味、失われ、忘れ去られている」

この話を聞いたとき、アンクリッチ監督はとても感動したのと同時に心が痛んだそうで、最終的にこれが作品のテーマとしたそうです。

参考元:シネマトゥデイ:人が本当に死ぬのは忘れ去られた時…『リメンバー・ミー』の死生観

もっと調べていくと同じような言葉は他にも色々でてくると思います。存在を忘れ去られる、というのは死そのものと同じくらい人間にとって本能的な恐怖なのでしょう。





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