【英語で名セリフ】何があっても泣かないなんて奴を俺は信用しない【ガンダムUC】

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Crying because you care about people is quite a different matter.
I don’t trust anyone who never cries.

人を思って流す涙は別だ
何があっても泣かないなんて奴を俺は信用しない

【文法解説】
動名詞cryingに接続詞becauseをつけて”Crying because you care about people”という主語の作りです。動名詞一語にbecauseをくっつけて、というこの組み立ては文法的にはあまり行儀が良くありません。使うならカジュアルな会話で意味が通じればよい、くらいの場面にしておきましょう。

ちなみに、英語吹替版では”Crying because you care is an entire different matter.”と言っていた気がします(うろ覚えですが)。

砂漠に不時着したガランシェールから徒歩でオアシスタウンを目指すジンネマンとバナージ。夜営中に星空を見上げながら、バナージとジンネマンが人の善意、人の可能性を語り合うシーンは、作品中でも屈指の名シーンです。

ジンネマン
「地球が汚染されてるなんて話が、嘘に思えてくるな……。だが、ここいらの空も昔より汚れている。砂漠も、もうダカールの喉元まで迫っているらしい。すべて人間のやったことだ。乱開発に、コロニー落としや隕石落とし。人が自然から生まれた生き物なら、人が出すゴミや毒も、自然の産物ってことになる。このまま人間が棲めなくなっても、それはそれで、自然がバランスをとった結果ということなんだろう。自然に慈悲なんてものはない。昔の人間は、そいつを知っていた。ほかならぬ、自然の産物の本能としてな」

バナージ
「……だから、生きるために文明を作り、社会を作って身を守った……」

ジンネマン
「ああ。だがそいつが複雑になりすぎて、いつの間にか人は、そのシステムを維持するために生きなきゃならなくなった。挙げ句、生きることを難しくしちまって、その本末転倒から脱するために、宇宙へ新天地を求めた。そこでまた別のシステムってやつができあがった。宇宙に棄てられた者、スペースノイドに希望を与え、生きる指針を示すための必然。それがジオンだ。地球に残った古い体制はそいつを否定した。出自の違うシステム同士が相容れることはないからな。どちらかがどちらかを屈服させようとするだけだ」

バナージ
「……でも、連邦っていう統一政府があって、宇宙に百億の人が住んでいる世界なんて、きっと昔は夢物語でしたよね。そういう可能性も、人にはあるんじゃないですか……? ふたつの考え方が、いつかひとつになることだって――」

ジンネマン
「みんなが平等に束ねられたわけじゃない。はじかれて潰された連中の怨念は、いまでもこの地球にへばりついている」

バナージ
「哀しいことです、それは……」

ジンネマン
「……ああ、哀しいな。哀しくなくするために生きているはずなのに、なんでだろうな……」

※引用:episode4「重力の井戸の底で」

会話の全てが名セリフ過ぎてUCのみならず、ガンダムのテーマが凝縮されたような名シーンでした。

人と人が争い続ける姿は現実の世界とも重なります。どちらかが支配しようとするから戦争がなくなることはありません。いざ我々が宇宙へ進出する時にはひとつになれるのでしょうか。人の善意を、我々は信じたいものです。





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