ロボット(robot)の語源は?元は英語ではなくチェコ語が由来の造語

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【画像】ロボット

ロボットという言葉を聞くと、何をイメージするでしょうか?人の形をしたペッパー君やアシモ、または犬型のアイボ?フィクションの世界でいうとエヴァンゲリオンやガンダム、ネコ型ロボットのどらえもん、パッと思いつくのはそんなところでしょうか。

ロボットは英語でrobot、元々の語源は英語ではなくチェコ語です。

チェコの小説家カレル・チャペック(Karel Capek)は1920年、”R.U.R.”(Rossum’s Universal Robots)「ロッサム万能ロボット会社」という戯曲を発表します。このなかで登場する人造人間は、チェコ語で労働を意味するrobotaにちなんでrobotと名付けられました。

これが世界中に広まり、我々が現在使っている言葉として定着しました。

■「ロッサム万能ロボット会社」のあらすじ

会社が開発した人造人間・ロボットが世界中に輸出されて、人間に代わって労働に従事するようになります。人間は働く必要がなくなったために本来持っていた能力を失っていき、逆にロボットは様々な能力を身につけます。最後にはロボットが反乱を起こし、人間に代わってロボットが世界を支配します。

興味がある方は、こちら「ロボット-RUR (中公文庫)」を読んでみてください。



■シンギュラリティ

1世紀も前の物語ですが、まるで現在のシンギュラリティを予言したかのような話です。シンギュラリティ(Singularity; 技術的特異点)とは、アメリカの発明家で人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイル博士が提唱した概念で、AI(Artificial Intelligence; 人工知能)が人間の手を借りずに自己学習し、ついには人間の能力を超える時点を指します。

ロボットという造語を生み出したチャペック、シンギュラリティの日がくる事を予期していたのでしょうか。

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