【1分講座】「大統領」を意味するpresidentの語源。なんと大工の棟梁が由来?

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【画像】アメリカ国旗

presidentの語源はラテン語のpraesidereからきており、「議長」の意味で使われていました。現在では国の大統領や会社の社長、大学の学長など組織のトップに使われる言葉です。しかしなぜ国のトップへ日本語訳する時に「国王」ではなく、「大統領」などと呼ばれるようになったのでしょう?

■「選挙で長を決める」という新しい概念

日本が初めてアメリカ大統領という存在を知ったのは幕末のペリー来航の時です。ペリーは当時のアメリカ大統領の手紙をもって日本へやってきました。その手紙の署名、presidentという言葉を最初は「国王」と日本語訳しようとしました。しかしフィルモア大統領が町人出身と知って驚きます。日本の頂点は幕府であり、身分に関係なく選挙で国のトップを決めるなどという民主主義的な発想はないのです。町人出身の者に「国王」という王位で呼ぶのはおかしいという事になりました。

それでは町人のなかで一番えらいのは誰か?という話になり、大工の頭である「棟梁」ではないかとされました。しかし大国の長を「大工の頭」と呼ぶのはさすがにふさわしくないのではということで、領地を統べる「統領」に置き換えられ更に大を加え、大統領という言葉が生まれました。



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