【3分でわかる英文法】過去形をマスターしよう。過去の話だけじゃない、距離感も表す文法です【大人のやり直し英語学習】

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【画像】過去未来

過去形とはその名のとおり過去を表す文です。

動詞を過去形に変えて、過去の出来事であることを表現します。小説や物語などは過去形で表現します。日本語でいえば「~でした、~ました」という表現になります。物語なのに「~です、~します」ではおかしいですよね。例えば、昔話「桃太郎」の冒頭の一文を見てみましょう。

Once upon a time, there lived an old couple in a small village.
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

これが過去形ではなく現在形で表すと、

Once upon a time, there lives an old couple in a small village.
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいます。

昔の話なのに現在形だと違和感があります。当然といえば当然ですが、過去のことは過去形で表現します。



動詞を過去形に変化させる

文章を過去形にするには、動詞を過去形に変化させます。学生時代に習った過去形の作り方を復習してみましょう。

be動詞の過去形

am,is の過去形はwas に変化、are の過去形はwere に変化します。

I was very tired last night.
昨夜、私はとても疲れていた。

My parents were teachers when they were young.
私の両親は若かった時、教師だった。

一般動詞の過去形

動詞の語尾に-edをつけます。

Ken visited his uncle in China last month.
先月、ケンは中国にいる叔父を訪ねた。

語尾がeの時はdだけつけます。

I believed in Santa Clause when I was a child.
子どもの頃、私はサンタクロースを信じていた。

語尾がyで終わる時は、yをiに変えてedをつけます。

Sarah studied for the exam at the library yesterday.
サラは昨日、図書館で試験勉強をしていた。

語尾がyでも前の文字が母音の場合、yの後にedをつけます。

I played tennis with my friends after school.
私は放課後、友だちとテニスをした。

不規則変化する動詞もある

他にも上記のルールには当てはまらない、不規則変化するものがあります。
go – went – gone
take – took – taken

のように、その名のとおり過去形・過去分詞が不規則に変化するものです。動詞に限らず、英語では使用頻度が高い言葉は不規則変化しやすい傾向にあります。ルールに当てはまらない以上は覚えるしかないので、がんばって暗記しましょう。以下の記事にPDFの動詞不規則変化表がありますのでぜひ活用してください。

「距離感」を表す過去形

丁寧な言葉遣いは過去形で

過去形を使う場面は、過去の出来事を語る時だけではありません。丁寧にお願いごとをするときや目上の人に話す時も過去形を使います。中学の時、授業で以下のように習ったことを覚えていますか?

Can you help me?
Could you help me?

「can を could と過去形にすることで丁寧な表現になる」とされています。これは過去という「今」ではない場所から語ることで距離感を表現しています。学校で「過去形が丁寧表現」と習うのはこういう理由からです。

「もしも…」の仮定も過去形で表現

「もしも自分が金持ちだったら…」など現実ではあり得ない仮定の話をする時も過去形を使います。これもキーワードは「距離感」で、現在ではない場所のことを語るために過去形で表現しています。

If I were rich, I could build a big house.
もし自分が金持ちだったら、大きな家を建てられるのに

詳しくは以下の仮定法の解説ページを参考にしてください。

まとめ

英文法では動詞を過去の形にすることで過去形の文になります。その名のとおり過去の出来事を表現するだけではなく、敬語や仮定の話などの距離感も表現します。多くの英文と出会うほど感覚が磨かれるので、様々な英文に触れていきましょう。



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