“Science without religion is lame, religion without science is blind.”
Albert Einstein
宗教なき科学は不完全であり、科学なき宗教は盲目である。
アルバート・アインシュタイン
【文法・語彙解説】
シンプルな現在形の文。
without: ~無しの
religion: 宗教、信仰
lame: 足が不自由な、不完全な
意外かもしれませんが、アインシュタインは神の存在を信じていました。といってもキリスト教といった特定の宗教のように人間と同じような姿で教えを説くような神ではなく、宇宙や自然法則を司る人知を超えた「何か」です。
アインシュタインに限らず、学問を究めると最終的に神の存在を見出す物理学者も少なくないようです。
ファインチューニング説と呼ばれる宇宙論があります。ざっくり説明すると、我々が住むこの宇宙の重力や磁力、電子の質量などの物理定数が少しでも違うと恒星や惑星は形成されず、生命は存在し得ないだろう。つまり、この世界は生命が存在できるよう、何者かによって物理法則が微調整されているとしか思えない、という考え方です。あくまで説のひとつなので異を唱える学者もいます。しかし、人間が神の存在を信じるきっかけとしては充分な説得力を持っています。
そもそも科学の存在理由は神を否定する事ではありません。むしろ科学の起源は信仰心とも言えます。世界は神が創ったといった考え方が主流だった古代。世界の法則を知りたいという欲求は、もっと神を知りたいという欲求でもあったのです。
神の存在を信じるかは人それぞれ。どの宗教を信じるかも人それぞれです。神も宗教も信じない自由も尊重されるべきですが、科学で説明できないものを全否定するのは傲慢です。人知を超えた事象を恐れ敬う謙虚な心は、人として失ってはいけないと思います。



