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秋は英語でfallまたは autumn。学校では、fallはアメリカ英語でautumunはイギリス英語と習った人が多いと思います。しかし fall も autumn も元はイギリスが起源、さらにアメリカでもイギリスでも両方使います。わけがわからないですよね。ここでは、そんな fall と autumn を解説します。
「秋」はもともと収穫を意味していた
fall も autumn もまだ使われていなかった時代、イギリスでは秋を意味する言葉は harvest でした。現代でも使われるこの言葉は「収穫」を意味します。1300年代になると、ラテン語の「autumnus(増える)」が起源の autumn が急速に広まりました。それまで使われていた harvest は「収穫」か季節の「秋」か紛らわしかったため、autumn という言葉の登場は大歓迎されました。
その後、詩人や作家たちが秋という季節を “the fall of the leaves” と表現するようになりました。落ち葉の時期を秋になぞらえた文学的な表現です。1600年代には fall という単語だけが残り、これだけで「秋」を意味する言葉として認識されるようになりました。
この時期は新天地のアメリカ大陸へと移住するイギリス人も多く、この時に fall と autumn の両方が持ち込まれました。そしてアメリカではなぜか fall が一般的となり、autumn はフォーマルな表現という位置づけになっていきました。
「~の秋」は日本だけ?
日本では「食欲の秋」「読書の秋」などと言いますが、これは日本特有の文化です。海外の人に”Eating in aututmun”や”Reading in autumun”などと言っても伝わりません。日本の文化として紹介したい時は、
In Japan, we say fall / autumun is the best season for eating.
日本では、食べるには秋が最もよい季節と言われています。
などと説明すればよいでしょう。しかし元々 harvest が秋を意味する言葉なら、「食欲の秋」という文化があってもよさそうな気もしますね。
収穫の秋
収穫の季節、という意味では海外の文化でも特別な意味を持ちます。例えばアメリカのサンクスギビング(感謝祭)は、11月の第4木曜日が祝日となり、収穫や労働に感謝し、親族や友人が集まる食事会を開きます。また、日本でもすっかり定着したハロウィンも秋の収穫にまつわる祭日です。
また、日本では新学期は春ですが、欧米では秋になります。長い夏休みが終わり、仕事や学校が始まる季節で、入学式なども秋に行われます。
■余談: “Autumn Leaves”
ジャズスタンダード曲としても有名な“Autumn Leaves”(邦題「枯葉」)は、もとはフランスのシャンソン楽曲がオリジナルで、アメリカ合衆国に入ってきた際、“Autumn Leaves”という英題がつけられたそうです。なぜ“Fall Leaves”ではなかったのかはわかりませんが、おそらく“Autumun Leaves”の方が単純にカッコよくて言葉の響きに奥行きが感じられるからだと思われます。


