【関係副詞】where, when, whyを使った関係詞。関係代名詞の親戚です【やり直し英文法】

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中学時代に苦戦した関係代名詞。苦労して覚えた記憶があるけど高校に入ったら似たようなのが出てきた。それが関係副詞。

関係代名詞が理解できているなら特に難しい文法ではありません。このふたつは同じ関係詞という括りの中の2つで、親戚みたいなもんです。しかし「違いがよくわからない」という人が多いのも事実。

ここでは、そんな関係副詞を解説していきます。「それ以前に関係代名詞がわからん!」って人は以下の記事をご覧ください。



関係代名詞との違い

まずは関係代名詞と関係副詞との違いを説明します。

■関係代名詞
who, which, that, whose, whom
先行詞(名詞)を修飾し、主語または目的語の役割を果たします。

■関係副詞
where, when, why
文全体を修飾する副詞の働きを持ち、場所・時間・理由を表します。

不完全な文 vs 完全な文

関係代名詞の特徴は、主語が欠けていれば「主格の関係代名詞」、目的語が欠けていれば「目的格の関係代名詞」でした。つまり、「不完全な文」なわけです。一方、関係副詞で修飾する文は「完全な文」です。

This is the village which I visited.
これは私が訪れた村です。

This is the village where I lived.
これが私が住んでいた村です。

場所を表す先行詞でも関係詞が常に where とは限りません。関係代名詞か関係副詞かを判断するには、先行詞を修飾する文が「完全な文」か「不完全な文」かを確認します。visit は目的語を必要とする他動詞なので「不完全な文」です。不完全な文で修飾するのは関係代名詞。一方、live は自動詞なので「完全な文」、つまり関係副詞になります。

関係副詞を使った文章

では実際に関係副詞の例文を見ていきましょう。

where

Morioucho is the town where I met him.
杜王町は私が彼と出会った町だ。

This is the house where Yosikage Kira was born.
ここが吉良吉影が生まれた家だ。

when

I have no idea when my boss will come back. Not again.
上司がいつ戻るのか全くわからない。またかよ。

July 4 is the day when America became independent. It’s called “the Independence Day”.
7月4日はアメリカが独立した日。独立記念日と呼ばれている。

why

I don’t know why she was so mad.
彼女がなぜあんなに怒っていたのかわからない。

There is just one reason why you lost, DIO.
Just one simple reason…
“You pissed me off”.

てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO
たったひとつの単純な答えだ…
『てめーはおれを怒らせた』



違いがわからなくても問題ない!?

ぶっちゃけ言いますと、関係代名詞と関係副詞の違いがわからなくても大丈夫です。感覚で使いこなせていれば、代名詞か副詞かは大した問題ではありません。筆者自身、アメリカで1人暮らしをしながら現地の大学を卒業しましたが、この2つの違いなんて理解しておらず、とりあえず関係詞という括りで感覚で使っていました。

しかし帰国後、自分が人に英語を教える立場になるとそうはいきません。特に受験生にも教えるのでなおさらです。生徒に対しては論理的に言語化して教えるのが責務です。

「先生、関係代名詞と関係副詞の違いってなに?」
「いや先生もうまく説明できないけど、感覚的にわかっていれば別に問題ないよ」

では、さすがにダメ英語講師過ぎです。ということで、アメリカ生活を終えて帰国後にまさかのやり直し文法学習です。

つまり筆者のように、2つの違いを言語化して誰かに説明しなければならないような明確な理由・目的がなければ「関係代名詞と同じようなもんだろ?」程度の認識でも支障はありません。



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