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「終わる、終わらせる」を意味する finish と end、そのままカタカナ読みにして「フィニッシュ」「エンド」と日本語で使うこともありますね。
この2つ、じつはニュアンスに大きな違いがあります。ざっくり言うと、finish は「最後までやり遂げて終わる」のに対し、end は「ただ終わる」というイメージです。例文で見てみましょう。
I finished my work today.
I ended my work today.
どちらも「今日の仕事を終わらせた。」ですが、イメージとしては finish はきっちりやるべきことを終えた、end はやるべきことが残っていてもとにかく今日の仕事は終わり、です。実際の職場では、与えられた仕事を終えたと胸を張って上司に報告する時には finish、まだ終わってないけどとりあえず今日は帰る時は end を使いましょう。
また、finish は意志の力が働いて終わる、endは時期が来たら自然に終える響きも持っています。そのため、「夏の終わり」などの季節の終わりは end of summerと、finish ではなく end を使います。
finish, endの名言・名セリフ
What is not started today is never finished tomorrow.
今日始めなかったことは、明日終わることはない
ゲーテ
「若きウェルテルの悩み」や「ファウスト」で知られるドイツの作家ゲーテ。詩人でもあったゲーテは、詩的な多くの名言を残しています。
I hate to fight against strong opponents, too. It’s better to finish what you hate earlier.
私だって強い相手との戦いは大嫌いだ。嫌なことは早めに終わらせないとね。
フリーレン「葬送のフリーレン」
きっちり終わらせるという意味で end ではなく finish の方がふさわしいです。しかしフリーレン、戦いがそんなに嫌いそうには見えません。
Education never ends.
教育は決して終わる事はない。
アーサー・コナン・ドイル
「シャーロックホームズ」シリーズで有名なコナン・ドイルですが、もとは医師であり、副業で執筆活動を始めた結果、後年に作家だけに専念するようになりました。また、政界進出したこともあるなど、多方面で活動的な人物でした。まさに自分を教育し続けるような毎日だったのでしょう。
Everything will be okay in the end. If it’s not okay, it’s not the end.
最後には全て上手くいくよ。もし上手くいっていないのなら、それは最後ではないということ。
ジョン・レノン
平和の象徴のように語られることの多いジョン・レノンですが、実際は神経質で気難しくて繊細な人物でした。けっこう口が悪くブラックユーモアも多かった半面、本気で愛と平和を信じていた純粋さも持っていました。「最後には上手くいくよ」という言葉には、いつか愛が平和を創る日がくると真剣に信じる想いも込められていたのかもしれません。
I will end this world. Give me a hand.
オレがこの世を終わらせてやる オレに力を貸せ
エレン・イェーガー「進撃の巨人」
エレンが始祖ユミルを抱きしめながら言った言葉です。ユミルの民を解放するため“地鳴らし”を決行。これは end か finish か悩むところです。本当に理想実現のためなら finish かもしれませんが、エレンの最終的な真意を考えると end な気がします。




