英語学習書の種類は、それこそ星の数ほど存在します。
そんな中でも、ここで紹介する書はとにかく異色な学習書です。
タイトルから内容が推察できるように、ジョジョシリーズのセリフから英語を学習しようというコンセプトです。ジョジョと言えば一度聞いたら忘れられない強烈な名セリフが多いので、ある意味では英語教材に向いています。
その中でも一部を紹介します。
Do you remember how many pieces of bread you’ve eaten in your life so far?
おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?
I gave him that wallet, officer.
そのサイフは、わたしが彼にあげたものですよ、おまわりさん。
Our German Medicine and Pharmacy is the best in the world!
我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!
ジョジョシリーズの代名詞のような名セリフのほとんどが英訳されており、「おお、英語で言うとこうなるのか!」とちょっと感動します。
個人的にツボったのがこれです。
Wrong. I was just thinking that it would be nasty because you won’t be pissing your pants alone when I beat you since we’re sharing the same water, old man!
ちがうね
おれが考えていたのはてめーがやられた時
小便ちびられたら水中だからキタネーなってことだけさ
おっさん
「こんなシーンまで拾うのかよw」が当時の感想、思わず吹いた記憶があります。
さらに文法・実践会話での使い方なども解説されており、英語学習書としての完成度も高いのがビックリです。
この学習書の欠点を上げるとすれば、ジョジョファン以外にはおススメできない事。また、すぐに実践で使えるフレーズが皆無に等しい事。まあそりゃそうです。“I’m done with mankind!”(俺は人間をやめるぞー!)なんて使う場面は一生ありません。しかしジョジョファンにとっては間違いなく良質の英語学習書であり、英語を勉強する気がなくてもジョジョ系の読みものとしても楽しめる1冊です。
■続編もあり!
出版後とても好評だったため、続編が2作も出版されました。「もっと学ぶ」「たっぷり学ぶ」と、全シリーズで3作となり、この3冊だけでかなり英語力の底上げになるんじゃないか?と思える内容です。


