
前置詞は日本語にはない概念のため、日本人にとっては扱いが難しい品詞です。「オレは英文法の中でも前置詞が一番得意だぜ!」 なんて人はいないのではないでしょうか。
前置詞の特徴は in, at, on など文字数が少ないものが多く、前置詞の後ろには必ず名詞(または動名詞のように名詞の働きをするもの)が来ます。
しかしいざ実践で使おうとすると、これまた難しい。なぜなら前置詞は、inは「~の中」、onは「~の上」などと日本語訳さえ覚えたらOK、とはいかないこと。理屈で覚えたら使いこなせるものではないのです。
例えば in ひとつ取っても、
Jane was born in 1999.
ジェーンは1999年に生まれた。
Tony is interested in Japanese culture.
トニーは日本文化に興味がある。
のように「~の中」と覚えるだけでは不充分です。
大切なのは、その前置詞が持つ基本イメージを知る事。ネイティブも感覚的に使っているため、理論的に説明するのは難しいようです。
そんな前置詞なので、わからなくて当たり前です。「いつまで経っても前置詞がわからない」と悩んでいても、それは理解力が足りないからではありません。前置詞は英語上級者にとっても難易度が高い品詞です。前置詞の基本イメージを知ったうえで前置詞を使った色々な文章と出会うことで、確実に感覚は養われていきます。
ブルース・リー風にいえば“Don’t think. Feel.”(考えるな、感じるんだ)ってとこでしょうか。
それでは、それぞれの前置詞が持つ基本イメージを覚えていきましょう。