anotherとotherはどちらも「別のもの、他のもの」という意味のため、「どう違うの?使い分けがわからない…」と英語学習者を悩ませることが多いです。
違いを理解するポイントは、「単数/複数」と「特定/不特定」の使い分けです。
単数・不特定 ⇒ another
Would you like another cup of coffee?
コーヒーをもう一杯いかがですか。
anotherは、もとはotherです。<不定冠詞an + other> でanotherという構造です。
単数・特定 ⇒ the other
I can’t find the other sock.
もう片方の靴下が見つからない。
anotherと違い、不特定のものではなく特定のものを指します。上記の例文の場合、手元にある靴下の連れを指しているわけであり、靴下ならなんでもよいわけではありません。
複数・不特定 ⇒ others
Some people believe in God, while others don’t.
一部の人は神の存在を信じているが、他の人は信じていない。
Do you have any other questions?
他に何か質問ありますか。
othersはanotherの複数形です。不特定のなかのいくつかを指します。また、other+複数形名詞 で表現することもできます。
複数・特定 ⇒ the others
I have four roommates. One is Chinese, and the others are Korean.
私には4人のルームメイトがいます。1人は中国人、他のルームメイトは韓国人です。
Haruno is from Japan, while the other guys are from Italy.
ハルノは日本出身ですが、他の男達はイタリア出身です。
the otherの複数形です。特定のグループの中のothersを指します。othersと同様、<the other + 複数形名詞>で表現することができます。
おわりに
以上、それぞれの違いと使い分けでした。最後に表にまとめたので参考にしてください。
不特定 | 特定 | |
単数 | another 他のひとつ | the other 残りのひとつ |
複数 | others 他のいくつか | the others 残り全て |