スナイパーとは遠距離からライフル等で正確に標的を打ち抜く狙撃手を指す言葉です。漫画キャラで言えばデューク東郷、赤井秀一などが有名ですね。ディープなところでは冴羽獠、刃霧要、ブランカあたりでしょうか。
このスナイパーという言葉の語源、じつは鳥のタシギが由来です。タシギは英語ではcommon snipeといいます。全長27cmで長いクチバシが特徴のシギ科の旅鳥です(参考:日本野鳥の会京都支部)。
初めてsniperという言葉が使われた時期はハッキリしないようですが、18世紀ごろインド駐在のイギリス人軍人が本国への手紙で使用していました。その手紙の中で、タシギなどの野鳥を撃ちに行くことを「スナイピング(sniping)に行く」と表現されていることが記録に残っています。タシギは全身が黒と茶色の斑模様で保護色になっており、敏捷で広い視界を持つため、猟銃で仕留めるのは至難の技でした。そんなタシギを撃ち落とせるほどの腕を持つ射撃手は敬意をこめてスナイパー(sniper)と呼ばれるようになりました。
時代は流れ近代になると、第1次大戦時では報道機関が長距離射撃に秀でた兵をスナイパーと表現して、そのまま現代に至るまで定着していったようです。