3月14日といえば思いつくのはホワイトデーですね。しかしこのホワイトデーは日本独自の慣習で、世界では3月14日はPi Day(パイの日 – 円周率の日)とされています。由来は月日の数字3.14が円周率だからです。
最初にパイの日を始めたのはサンフランシスコの科学博物館、Exploratoriumでした。1988年のことです。科学への関心を高めるため、3月14日をパイの日としてイベント開催を決めました。1988年3月14日の午後1時59分(※3.14に続く次の3桁)、同博物館は来場者にフルーツパイを配りました。お菓子のパイは発音も一緒でしかも円形、まさにうってつけのイベントツールでした。また、たまたま誕生日がこの日だったアインシュタイン(1879年3月14日)の業績も紹介されました。
その後、パイの日は全米の学校やパイ菓子店に広がり、数学や円にまつわるイベントが各地で開催されるようになりました。2009年には連邦議会が正式にパイの日と定めました。さらに2019年にはユネスコがこの日をInternational Day of Mathematics (国際数学デー)と定め、加盟国に数学教育の強化を呼びかけました。
円周率の覚え方
円周率は π=3.14 とされていますが、この後に少数が無限に続きます。
π=3.141592653589793238462643383279502884197…
日本ではこういった長い数字を覚える時は語呂合わせが一般的です。
円周率の語呂合わせの種類は多くありますが、有名なのはこれでしょう。
3.14!いちごの国の向こう珊瑚
吐くな草に、さあ走ろう
二浪し散々闇に泣く
この語呂合わせは日本語の語感だからこそ成立するもので、英語だと事情が異なります。では英語圏の生徒はどうやって覚えるのかというと、なんと文章の単語の文字数で覚えます。以下の文章を見てください。
May I have a large container of coffee?
この文章のそれぞれの単語の文字数は3 1 4 1 5 9 2 6 となります。英語ならではの覚え方ですね。