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1980~90年代では、オタクといえば「アニメや漫画に異常な関心を持ち、社会性に欠ける人種」といった侮蔑的なニュアンスで使われる呼び名でした。しかし今ではアニメや漫画は日本が誇るサブカルチャーにまで成長、そのおかげで恥じることなく「自分はアニオタ、漫画オタ」と名乗れる時代になりました。
さらには「日本のアニメ、漫画が大好き」という外国人も増加、オタク界のグローバル化が進みました。そのためオタク同士の交流範囲は、リアルでもネット上でも日本国内だけでなく一気に世界へと広がりました。
よく「英語を話すのが苦手、外国人を前にすると何を話していいかわからない」と悩む声をよく聞きます。これは英語初心者の悩みあるあるです。しかしオタクはちょっと事情が違います。なぜなら、オタクは人並み以上に熱中できる何かを持っているからです。人は誰しも自分が好きなことに関しては話したいもの。言語の違いは大した問題ではありません。間違いなく語りたい熱意の方が勝ります。この「何かを語りたい」という強い気持ちは英語学習において非常に大切、しかし勉強して身につくものではないのです。
オタクはオタクというだけで、非オタクよりも英語学習において大きなアドバンテージを持っているのです。
オタクのための英語学習法
苦手だった英語をやり直し学習するためにはまず中学英語の復習から、とはよく言われる学習法です。もちろんこれは間違っていないのですが、オタクにはオタク流の学習法があります。ここでは主に3つのオタク英語学習法を解説します。これを実践するだけで確実に英語力がアップします。
好きな作品を英語版で視聴する
好き過ぎて何度も観たアニメを、今度は英語で視聴してみましょう。ほとんど聴き取れないかもしれません。しかしそんな事は問題ではありません。最初は所々で単語の断片が聴き取れただけでもオッケーです。繰り返し聴いていると聴き取れる範囲が広がっていきます。また、好きなシーンだけを繰り返し視聴してもよいでしょう。確実にリスニング能力がアップします。
漫画を英語版で読んでみるのも勉強になります。単語やフレーズの引き出しが増えます。ちなみに漫画「ドラゴンボール」の孫悟空のセリフ、「おめえをぶっ倒す!」は英語版では”I’ll take you down!”でした。
たったこれだけの事ですが、やってることは通常の英語学習と同じです。使用教材がアニメ・漫画になっただけです。退屈な英語教材だったら苦痛でしかない反復練習も、自分が好きな作品だったら楽しく反復できてしまうのです。
SNSなどで外国人にコメントしてみる
インスタやX、facebookなどのSNSで、オタク外国人に英語でコメントしてみましょう。ポイントは英語の間違いを気にしないこと。「類は友を呼ぶ」は万国共通です。同じ趣味を持つ同類に興味を持たれて悪い気はしません。言語の正確さよりもお互いのオタク愛の熱量が大切です。英語でコメントを続けるだけでもアウトプット学習になります。ネット上の交流が発展して、その外国人とリアルで会おうなんて流れになることも珍しい話ではありません。さらには異性だった場合、恋愛に発展するケースだってあります。
推しの魅力を語るテンプレを作る
英会話初心者のためのテクニックのひとつとして、自己紹介のテンプレを作っておくというものがあります。準備ゼロで初めて会う外国人と話す時、緊張すると頭が真っ白になって思考停止してしまうのは初心者あるあるです。対策として、自己紹介など必ず話す事はテンプレを作っておきましょう。本番で上手くいくかどうかはともかく、その作業自体が英語力アップの練習になります。
「鬼滅の刃」が好きで炭治郎推しだったら、鬼滅の刃の面白さや炭治郎の魅力を英語で説明する文章を考えてみましょう。といっても、一語一句正確で長い文章である必要はありません。例えば“I like Tanjiro, because he is not only strong but also gentle and kind.” や “Demons are not just evil. Every one of them has its sad back ground.” など、あらかじめ2,3個の文章を考えておくだけでも本番での会話の広がりが変わってきます。
余談ですが筆者は昔、アメリカ人大学生に「ジョジョってどんな漫画?」と聞かれ、スタンドの概念を英語で説明するのに死ぬほど苦労した経験があります。というか日本語でも難しいですね…。
オタ活に必須な英語フレーズ
「オタク」って英語でなんていう?
「オタク」を意味する英単語はgeekです。
Tommy is a Japanese anime geek.
トミーは日本アニメオタクだ。
geekは日本の「オタク」とニュアンスもほぼ一緒で、特定分野に異常に詳しいマニアを指します。昔は侮蔑的でネガティブな響きを持っていましたが、今ではポジティブな意味で特定分野に熱量が強い人を指す、という所まで日本語の「オタク」と一緒です。
とはいえ「オタク」という言葉、オタク同士ならわりとそのままotakuとして通じます。
I’m a Dragon Ball otaku.
私はドラゴンボールオタクです。
推し活に特化した英語学習書
英語学習書といえば文法、英会話、リスニング強化など様々な種類があります。その中でも、オタ活に特化した英語学習書を紹介します。
まさにタイトル通りの学習書で、いきなり冒頭に出てくる基本単語集が「単推し」「箱推し」「萌える」「聖地巡礼」「コスプレ」「コミケ」。いや基本英単語じゃないだろ、というもの。フレーズのテーマも「推しに想いを伝える」や「オタ友との交流に使える」など、絶対に普通の学習書では出てこない英文ばかり。
オタ活の範囲を国外へと広げたいなら、ぜひとも一読をおすすめします。
オンライン英会話のすすめ
「これを機会に英会話のスキルも身につけたい」という人のために、いくつかオンライン英会話を紹介します。オタクにおすすめという前提で、アカデミック色の強いものより、講師と趣味の話がしやすいオンライン英会話をピックアップしました。
講師は全員ネイティブ「キャンブリー」
Cambly(キャンブリー)は講師が全員ネイティブ、初心者からビジネス英語、TOEICなどの試験対策と幅広くカリキュラムが対応しているのが特徴です。また、スピーチ練習、映画とテレビを語るコースまであるので、自分の好きなトピックを話す練習ができます。
フリートークから英検対策まで「エイゴックス」
講師は日本人、フィリピン人、ネイティブが在籍しており、受講者の希望で選択できます。カリキュラムでは初級会話からテキストを使ったレッスンもありますが、フリートークレッスンでは講師のリードに任せても受講者の好みのトピックでもOKです。無料体験ありです。
130ヵ国以上の講師が在籍「ネイティブキャンプ」
ネイティブキャンプの特徴は、24時間365日いつでもレッスン受講ができること。130ヵ国以上の講師が在籍しており、受講者が興味のある国出身の講師や共通の趣味を持つ講師を選ぶことができます。初心者向けのカリキュラムだけでなく、フリートークもできるので講師とオタクトークで盛り上がるのもよいでしょう。無料体験ありです。