【英語で名言】「そこに山があるから」登山家ジョージ・マロリー

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【画像】エベレスト

“Because it’s there.”
George Mallory

そこに山があるから。
ジョージ・マロリー

【文法解説】

接続詞 because から始まるシンプルな現在形です。
このマロリーの言葉は、取材のなかで記者から“Why did you want to climb Mount Everest?” (なぜあなたはエベレストに登りたいのですか?)と聞かれた時の返答で、主語の代名詞 it はエベレストを指します。

ジョージ・マロリーはイギリスの登山家。1920年代に3度のエベレスト遠征隊に参加しました。

人生とは山のようなもの。悶々と悩み立ち止まることなく、ただ無心に前に進むのみ。マロリーが発した言葉は、このような人生の哲学にも例えられるほど有名になりました。

本当は深い意味なんてない!?

そこに山があるから…この言葉の真意を読み取ろうと様々な考察がなされましたが、真相はマロリーがただ答えるのがめんどくさかっただけという説もあります。あるいは言葉通りで、山に登りたい本能的な衝動に理由なんてなかったのかもしれません。

今となっては真実はわかりませんが、言葉の解釈は人それぞれ。自身の糧となればそれでよし、ですね。



知ってるようでしらないエベレスト豆知識

エベレストは世界で一番高い山、とは誰もが知っている一般知識です。しかしそれ以上の事を知る機会は意外とありません。ここでは、そんなエベレストに関する基礎知識をざっくり解説します。

エベレストはヒマラヤ山脈にあり、山頂はネパールと中国の国境上に位置しています。エベレストの名前の由来はインド測量局で長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名されました。チベット語ではチョモランマと呼ばれています。

エベレストの標高は現在は8,848mとされています。なぜこんな曖昧な表現かというと、プレートの変動や氷が溶けるなどの要因で計測する時期や条件によって誤差があるからです。

この8,848m がどれくらい高いかというと、日本一高い山、富士山の標高は3,776 mなので、エベレストは富士山の2倍以上の高さになります。

ある航空会社の6人乗りのセスナ機の上昇限界高度は約8,200m、同社ヘリコプターの上昇限界高度は約6,000m、エベレスト登頂を越える事はできません。ジャンボ機のボーイング787の最大運用高度が12,500m、数字的にはかろうじてエベレスト越えが可能です。こうしてみると「どんだけ高い山なんだよ」と実感します。

世界で初めてエベレストの登頂に成功した人物は1953年5月29日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族(チベット)のテンジン・ノルゲイで、この日がエベレスト登頂記念日として公式に制定されました。

それより遡る事1924年、当時すでに英雄的な登山家となっていたジョージ・マロリーが登頂に成功していたのでは?と言われています。マロリーの遠征隊の1人が標高8,077m付近でマロリーがさらに登っていく姿を確認しましたが、これがマロリーが目撃された最後の姿でした。その後、隊員達は強い風雪にさらされキャンプから動けず、さらにモンスーンが接近していたため、遠征隊は捜索を諦めて下山しました。

マロリーは前回の遠征隊の参加の時にもエベレストに挑戦して失敗しており、それでもまた登ろうとする彼に「なぜあなたはエベレストに登りたいのですか?」と聞く記者に対し「そこに(エベレストが)あるから」と答えました。後に有名になった言葉はこの時でした。

マロリーの遺体が山頂付近で発見されたのは1999年でした。登頂を果たせず力尽きたのか、もしくは登頂に成功した後に下山しているところで絶命したのか、現在でも結論は出ていません。

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