Doing what I love doesn’t mean I always enjoy doing it.
好きなことをやるっていつでも楽しいって意味じゃないよ
【文法解説】
doing what I love で「好きなことをやる」、動名詞と関係詞を使った主語です。
enjoy ~ing: ~することを楽しむ
最後の it は doing what I love を指しています。
ここでは主語を I (わたし) にして矢口の主観のセリフとしましたが、一般論として「好きなことをやるという事は、いつでも楽しいという意味ではない」と言いたい時は I を you に変えます。この場合の you は目の前の「あなた」を指すのではなく、一般論のyouです。
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絵を描く楽しさを知った矢口。美大を目指して鍛錬する毎日でしたが、「わたしの大事なものをテーマに描きなさい」という課題で苦悩します。それまでは技術を磨くことに夢中でしたが、芸術家として自らの内面を問われる課題に、新たな壁に当たったことを実感します。
部屋で1人、試行錯誤している時に外から母親の電話する声が聞こえます。息子が絵に夢中になっていることが話題で、「でも好きなことだから頑張れるんじゃない?」と言う母親の声が聞こえた時、心のなかで呟きます。
「好きなことをやるっていつでも楽しいって意味じゃないよ」
夢を追うという事
多くの人が自分の好きな事、やりたい事を見つけることができずにいます。そんな中、人生で好きなこと、夢中になれるものに出会えただけでも幸運です。でもそれは「いつでも楽しい」わけではありません。芸術でもスポーツでもどんな分野でも、壁に当たった時は悩み苦しみ、時には投げ出したくなります。また、自分の限界を感じた時は絶望するかもしれません。アイドルグループの楽曲にもありましたが、夢を追い続けていると時には孤独を感じることもあります。
しかし、そこにこそヒントがあります。夢を叶えるのに必要な能力とは、才能でもセンスでもなく、悩み苦しみ孤独にも耐えながらも、歯を食いしばって自分を信じ抜く忍耐力なのでしょう。