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I don’t want to forget the fact I have a heart that feels someone’s sadness.
俺は人の悲しさを、悲しいと感じる心があるんだってことを、忘れたくない。
【文法解説】
日本語に忠実に英訳しようとするとおかしな文章になるので、fact を使って整えました。
fact: 事実、現実、実態
heartを関係代名詞thatで修飾しています。
トリントン上空、ガランシェールのブリッジでジンネマンを殴りつけた後にバナージが語った言葉です。
連邦軍のトリントン基地を攻撃するだけでなく、民間人をも無差別に焼き払うという非人道的な作戦に納得のできないバナージはジンネマンに食ってかかります。そんなバナージに対し「縛り上げて連れてきた覚えはない。こんなはずじゃなかったと思うのはお前の想像力不足だ。敵地を制圧するというのはこういうことだ」と冷たくあしらうジンネマン。感情を爆発させたバナージはジンネマンに殴りかかります。
バナージの正義感と、ジンネマンの葛藤がぶつかる名シーンです。さらにいえば、クルーのフラストも名脇役でした。神妙な表情で黙り込み、上官のジンネマンが殴りつけられても止めに入らないフラスト。彼は理解していたのです。バナージの言うことが正しいこと、ジンネマンも本心では作戦に納得していないこと。
純粋でまっすぐなバナージ。一方、家族を殺された恨みを持ちながらも殺し合いの輪廻に疲れを感じてもいるジンネマン。そしてそんなジンネマンを慕うクルー達。それぞれの感情が絡み合いながらも、最後は快くバナージを出撃させるまでの流れが熱いシーンでした。