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最近、やり直し英語学習を始める40代以上の人が増えています。これは社会のグローバル化が進み、職場でも英語を使う機会が圧倒的に増えたことが主な原因です。しかしながら「学生時代から英語が苦手だった」「今さら英語なんてできる気がしない」と思い悩む人が多いのも事実です。
ここでは、そんな自信がない40代の社会人が英語を始めるための心構え、何から始めるかを解説していきます。
「若くないから」は言い訳
「若い頃に比べ脳が衰えている」という中高年の嘆きをよく聞きます。学生時代では余裕で暗記できた単語も今ではなかなか覚えられない、というものです。
しかし、これは思い込みです。もちろん多少の脳の衰えはあるかもしれません。しかし学生時代より勉強ができないのは普段から勉強脳を使っていないからです。脳も筋肉と同じで、普段から使っていないとすぐに衰えます。逆に毎日トレーニングをすると脳は強化されていきます。
現役の学生が短期間で多くの単語を覚えることができる主な要因は、授業があるからです。生徒達が重要な文法や単語を忘れてしまわないよう、宿題やテストなどで工夫して先生が努力しているのです。社会人にはそんな面倒を見てくれる先生はいません。勉強が仕事の学生と毎日忙しい社会人と比べると、学習環境でかなわないのは当然です。
それでもなかなか覚えられない学生も少なくないのが現状です。この記事の筆者は英語講師として大人も受験生も教えた経験があるのですが、現役受験生も先週に学習した内容を驚くほど忘れます。個人的な実感としては「やっぱり大人よりも受験生の方が圧倒的に覚えが速いな」などと感じたことはありません。
脳のスペックが大きく負けているわけではありません。筋トレを続けていると筋肉がつくように、脳も使っていくうちに強化されていきます。年齢のせいにせず、どんどん脳を鍛えましょう。
大人の英語学習法
では実際に、どんな勉強をすればよいのでしょうか?
中学英語のやり直し
「中学英語さえできたら英会話はできる」とはよく言われることです。実際その通りです。その根拠は、英語で使用される基本文法はほぼ中学で習うからです。高校の文法授業は中学で習ったものの深堀りが中心で、全く新しい文法知識はほんのわずかです。
学校英語をしっかり勉強したのに全く話せない、だから実践的ではない。そんな意見が昔から言われていますが、これは正確ではありません。確かに文法や単語に重点を置き過ぎている面はあるかもしれません。だからといって文法や単語が重要ではない、事でもないのです。野球に例えていうなら筋トレや素振りなどの基礎練習です。そればかりやっていても優れた選手にはなれません。時には練習試合も必要です。基礎練習は絶対に必要な土台作りです。英語が話せないのは実践練習の不足が原因です。
実際にやり直し学習として文法の勉強をどの程度やるかは個人次第です。文法は大事ですが、苦手なのに無理に勉強しても挫折の元です。文法が苦手な人は英会話レッスンなど実践学習をメインにしながら、知識補完で文法を勉強していくスタイルがよいでしょう。逆に、久しぶりに参考書を開いて「おお!英文法って楽しい!」と感じるならガッツリ勉強しましょう。何より大切なのは継続です。
単語学習は気楽に
たくさんの単語を覚えることは重要です。言葉の意味がわからないと文章が全く理解できません。さらに知っている単語が多ければ多いほど読解力・表現力の幅が増えるため、単語学習はやればやるほど英語力の基盤が強化されます。
しかし現役時代と違い、受験のために英語を勉強しているわけではありません。英検やTOEICの受験を控えているのでない限り、苦痛に感じるような単語学習は止めましょう。単語を暗記するという作業は地味で退屈なものです。絶対に飽きます。
もちろんやらなくていいわけではありません。しかしやり過ぎて挫折の原因になるようでは元も子もありません。レッスンや教材のなかでわからない単語が出てきたら暗記していくスタイルから始めましょう。
勉強しないことも決める
学習計画を立てて、「何を勉強するか」を決めることも大切ですが、それと同じくらい「何を勉強しないか」をきめるのも大切です。
流暢に話せるようになりたい、映画を字幕なしで観たい、英字新聞が読みたい、夢は広がりますが、いきなり全てをかなえることは無理です。
例えば英語を勉強したい理由が「英語が話せるようになりたい」なら、長文を読み込んだり単語暗記に力を入れても仕方がありません。まずはオンライン英会話などで実践練習をしながらフレーズや単語、発音を覚える勉強が中心になります。
「英字新聞が読みたい」なら、会話力をつける勉強は必要ありません。文法や基本表現、専門性が高い単語を覚えていく学習が中心になるでしょう。
まずは今の自分が何を一番やりたいかを絞って、それ以外はとりあえずやらない事を決めましょう。
挫折しないためには
英会話で一番大切なことは継続です。逆に一番の敵は挫折です。では挫折せずに英会話学習を続けるためにはどうすればよいでしょうか?
英語ができる自分を妄想
英語をマスターする前に、英語をマスターして活躍している自分を妄想してみてください。
「ビジネスの場でカッコよく英語で交渉している自分」
「カフェや職場で英文の資料を読んでいる自分」
「堂々と外国人を相手に会話している自分」
「映画を字幕なしで優雅に観ている自分」
こんなカッコいい自分を妄想をするとやる気が出ます。
もしくは
「英語で外国人のイケメン/美女と楽しくおしゃべりしている自分」
もよいでしょう(じつはこれが一番原動力になるのかも)。
すごいくだらないように聞こえますが、良くも悪くも人間は単純なものです。実際に英語学習のモチベーションに大きく影響します。

具体的な小さな目標を作る
「英語を話せるようになりたい!」だけでは目標が抽象的・長期的過ぎて到達する前に息切れします。そうならないためにはもっと具体的・短期的な目標を作りましょう。例えば「今週までに教材の10ページまで終わらせる」「今月までに現在完了形をマスターする」「次回のレッスンで先生と音楽の話をする」など、短期間で到達可能な目標を立てます。その目標が達成されるとまた次の目標を作り達成する…それを繰り返していくと、確実に英語力はついてきます。
モチベよりも習慣化
「よっしゃ!これから英語学習を頑張るぞ!」と決心しても、気合だけで何ヶ月も持つものではありません。モチベを維持することは大事ですが、それよりも重要なのは勉強を習慣化することです。「必要なのはやる気ではなく習慣」とは脳科学者の茂木健一郎氏の言葉です。3日坊主の原因は、勉強する習慣がないからです。
いきなり毎日1時間なんて高いハードルを設けるのはやめましょう。火・金の夜に20分勉強する、など人に聞かれたら笑われるような低いハードルでOKです。まずは確実に持続可能なノルマを設定しましょう。
オンライン英会話はコスパ良し!
ひと昔前だったら英会話といえば近場の英会話スクールに通うしかありませんでしたが、今ではオンライン英会話という強力な英会話サービスがあります。
オンライン英会話とはその名のとおりオンラインで英会話レッスンが受けられるサービスで、インターネット環境があればどこからでも受講可能です。対面型の英会話教室と比べて圧倒的に安価なのが強みで、忙しい社会人がスキマ時間を利用して英会話学習するには非常に相性が良いです。
おすすめオンライン英会話
ここでは、特に初心者へおすすめのオンライン英会話を紹介します。
DMEメソッドで英語脳を構築「イングリッシュベル」

「いきなりフリートークは怖い・・・」そんな方におすすめなのはイングリッシュベルで採用されているDMEメソッドです。
DMEメソッドとは、講師の質問に対して、質問どおりの型でただ機械的に答える、これを千本ノックのようにひたすら繰り返す学習法です。例えば講師が”Is this your bag?”と質問すると生徒は”Yes, this is my bag.”と、質問の文の型を保ったまま返答します。こうして文章で書くと地味で単純に聞こえますが、地味で単純な反復練習ほど効果があります。質問の型どおりに答えるにはしっかり質問を聞かなければいけないので自然と集中します。結果、リスニング力が鍛えられます。そしてすぐに返答しなければならないため日本語で考える暇がありません。そうすると自然と英語のまま考えるクセがついていきます。
集中力が必要な学習法なため最初は非常に疲れます。しかし慣れていくうちに、英語脳が構築されていることに気がつきます。
ネイティブ講師にこだわるなら「Cambly」

「講師はやはりネイティブ」という方にはCambly(キャンブリー)をおすすめします。10,000人以上のアメリカ、カナダ、イギリス、 オーストラリアなど英語圏のネイティブ講師が登録しており、予約なしでオンライン中のネイティブ講師と24時間365日いつでもプライベートレッスンを受講できます。
登録講師といっても、ただ英語が母国語なだけの学生バイトなどではなく、教育業界経験者やビジネスバックグラウンドを持つなど教育水準の高い大人の講師が多いです。そのため、例えばITや健康など自分の業種や関心のある話題のバックグラウンドを持った講師と会話する、といった使い方も可能です。もちろんコースも準備されており、基礎英会話やビジネス英会話など目的に合ったコースの選択ができます。
元Googleエンジニアのアメリカ人2人が始めたサービスだけあって、困った時に使える同時通訳チャット機能や復習に効果的なレッスン録画機能など、独自の使いやすいシステムを作り上げています。また日本語による丁寧なサポート・学習アドバイスも受けられるので初心者も安心です。
※申込時にプロモコード:newstart10を入力すると通常料金より10%~の割引となります。
超初心者は安心!日本人講師の「ワールドトーク」

「いきなり外国人と会話するのは怖い…」という超初心者の方は、日本人講師から始めてみるとよいでしょう。
ワールドトークは2011年の立ち上げ以来、日本人講師である事にこだわり続けるオンライン英会話です。外国人講師は実践的で「英語を話す」レッスンですが、初心者のうちは「英語を学ぶ」レッスンが必要です。日本人講師の強みは、なんといっても遠慮なく日本語で質問できること。外国人講師だと、わからない事があってもノリと笑顔でなんとなくやり過ごせる場合もありますが、日本人講師だとその心配はいりません。どんな小さな事でも教えてもらえるので確かな成長につながります。
外国人講師のレッスンは自信がついてからでも遅くありません。超初心者のうちは日本人講師から習って英語基礎力の土台から作っていきましょう。
KIRIHARA Online Academy

TOEICと英検対策に特化した学習サービスです。オンライン英会話というよりオンライン英語塾のイメージに近いです。
運営元は桐原書店の関連会社。桐原書店は学校教科書や参考書の出版で知名度の高い、教育業界で知名度の高い老舗出版社です。運営元の特質上、試験対策に強く、当然ながら使用教材は桐原書店が出版しているものがメインで、しかも無償提供という嬉しい特典つきです。
2ヵ月の短期集中コースで、惰性でズルズルと続けてしまうといった心配がありません。TOEIC、英検を取得したいけど、何から始めてよいかわからない、自分で学習計画を立てる自信がない、という社会人の方におすすめのサービスです。
とりあえず行動してみる
「40代から英語なんて手遅れでは?」なんて心配は無用です。何事も挑戦するのに遅すぎるってことはありません。実際、60代から英会話を始めてメキメキ上達している人もいます。
しかしそれに安心して「じゃあまたの機会に」などと考えていると、いつまでたっても始める日はやってきません。思い立ったが吉日、この機会に行動を起こしてみましょう。