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ガンジー (字幕版)
1894年、青年マハトマ・ガンジーは、大英帝国支配下の南アフリカにおける人種差別政策に激しい怒りを覚え、民族抵抗運動を起こす。この運動を皮切りに、ガンジーは人種差別撤廃の理想に燃え、祖国インドでの反英不服従運動の指揮を執ることになる。1919年インドに導入されたローラッド法案に反対し、インド各地で暴動が起こるが、ガンジ...
“The weak can never forgive. Forgiveness is the attribute of the strong.”
Mahatma Gandhi
弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強い者の証である。
マハトマ・ガンジー
【文法解説】
<the + 形容詞>は「~な人(もの)」という意味になります。the weakは「弱者」、the strongは「強者」となります。
attribute: 属性、特質、性格
非暴力主義者の活動家、ガンジーの言葉です。
ここでガンジーがいう「許す」とは、罪を犯した人間に対し謝罪や金銭補償などの条件で許すのではなく、罪を犯した人間を無条件で受け入れることです。罪をも許せ、という意味ではありません。ガンジーは “Hate the sin and love the sinner.” (罪を憎み、罪人を愛しなさい) とも言っています。
仏教には「摂取不捨(せっしゅふしゃ)」 という言葉があります。どんな極悪人でも阿弥陀如来が念仏で必ず救うというものです。許さないということは見捨てること。見捨ててしまうと、罪人は何もわからないまま終わってしまいます。どうか真実の教えに目覚めてほしいという願いが込められた考え方です。
もちろん我々のような一般人がここまでの境地に達するのは不可能ですね。しかし他人の小さな過ちすら許せないようであれば、自身もそんな厳しい目で見られることになります。皆がそうなると息苦しい社会になってしまいます。残念ながら現代社会にはそんな風潮が見られます。
阿弥陀如来とまではいかずとも、今より少しだけでも人を許せる器の大きな心を持ちたいものです。