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“Make unexciting world exciting. It’s all depends upon ourselves.”
Shinsaku Takasugi
面白きこともなき世を面白く 住みなすものは心なりけり
高杉晋作
【文法解説】
元の日本語が難解な時は、まず原文をくだけた日本語にして意味を明確にするのも手です。
「面白くない世の中を面白くしよう 決めるのは自分の心次第だ」
make A B: AをBにする
受験英語でも習うmakeを使った使役動詞です。この場合 A はunexciting world(面白くない世の中)、B はexciting(面白い世の中)になります。
「面白い」を表す英単語はたくさんあります。例えばinterestingは興味深いの面白い、funnyは笑える面白い、 hilariousは楽しく陽気な面白い、など全て微妙にニュアンスが違います。高杉晋作のいう「面白い」は、ワクワクするというニュアンスを含むexctingが一番適切と考え、これにしました。
depend upon: ~による
depend upon と depend onは意味の違いはありません。depend uponの方がフォーマルな響きなため、原文の日本語のニュアンスを考えてこちらにしました。
「英訳してみよう」とは思ったものの、言葉選びは相当悩みました。「面白き」という言葉ひとつとってもふさわしい英単語が思いつかず、またこの句が持つ空気感までは表現できず、言葉の難しさを痛感。日本語って奥が深いです。
負けん気が強く自由奔放な性格の高杉晋作を象徴するような句です。
長州藩のなかでも尊王攘夷の中心的な役割を果たしながらも、肺結核により27歳という若さでこの世を去ります。この言葉はそんな高杉晋作の辞世の句です。