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学校の英語の授業では早い段階で習う at that time と then、どちらも「その時」を意味しますが、微妙にニュアンスが違います。
■at that time
「まさにその時その瞬間」といった、特定の期間を表します。
at 5pm(午後5時に)のように前置詞 at は一点を指し示します。
■then
「その時その頃」といった、at that timeよりもボンヤリした期間を表します。
子供の頃、その時期は、のように幅広い「その時」です。どちらかというと「当時は」の方がしっくりきます。
さらに「その後、それから」のように次も表現できます。
at that time の特徴
日本語の感覚「その時」は、then よりも at that time の方が近いです。
I was in my office at that time.
その時わたしは会社にいた。
I was very busy at that time.
その時わたしはとても忙しかった。
何か事件や特定の時間帯・出来事が起こった時など、ピンポイントな時間帯を指す「その時」の場合はat that timeを使います。at that timeをひとつの熟語として暗記している方が多いと思いますが、前置詞の at と that time (あの時)と分解してみるとイメージしやすいでしょう。
上記の例文は、then に置き換えても文法的には間違いではありません。ただ「その時」の期間がハッキリしないように聞こえます。
then の特徴
at that time との大きな違いは、「その後、それから」を表現する場合にも使われることです。「その時」だけではなく、then の方が使用幅は広いです。
I had dinner first, then I started writing my report.
最初に夕食を食べてからレポートを書き始めた。
If it is rainy tomorrow, then you’ll have to take a taxi to get there.
もし明日雨が降ったら、タクシーでそこへ行かなきゃならない。
And then?
それから?
What then?
じゃあ何?
まとめ
純粋に「その時」の意味は at that time の方が当てはまるでしょう。しかし then は幅広く使われています。意識してみると、意外と then を使ったフレーズが多いことに気づくでしょう。出会ったフレーズを採り入れながら、自分のものにしていきましょう。