
機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光
OVAシリーズ『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』を劇場公開用に再編集した作品。ジオン再興を目指すアナベル・ガトー少佐は、連邦軍の基地に潜り込んで試作ガンダム2号機を奪取する。連邦軍コウ・ウラキ少尉はガトーを倒し、デラーズ・フリートが目論む「コロニー落とし」を阻止できるのか? (C)創通・サンライズ
Solomon! I am back!
ソロモンよ!私は帰ってきた!
【文法解説】
「ただいま」のような気軽なニュアンスであれば“I’m back.”と短縮した形のI’mを使います。しかし「帰ってきたぞ!」と、戻ってきた事実を強調したい時はこのように一語一語をはっきり表現します。
字面だけ見れば何でもないセリフです。しかしここに至るまでの経緯があったガトーの口から出ると執念のこもった重みがあります。このセリフとともに、GP02サイサリスの核バズーカで連邦艦隊を紙屑のように沈めるシーンは強烈なインパクトでした。
アナベル・ガトーはオールドタイプとしては他のガンダム作品を含めても個性の強いキャラです。部下想いの誇り高き軍人でありジオンのアイデンティティを強く持った、まるで侍のような男でした。ノイエ・ジールを駆り、最期はボロボロになりながらも機体ごと連邦の軍艦に特攻して散っていく姿は、ガトー自身が言うように、まさに後の世に語り継がれる死に様でした。