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日本の英語教育ではわりと早い段階で習う単語、bigとlarge。どちらも「大きい」という意味ですが、違いについては意外と授業では触れられません。実際は、どう使い分けられているのでしょうか?
ざっくり言うと、bigは主観的な大きさ、largeは客観的な大きさの違いです。例えば、「昨日、家の前で大きな犬を見たよ」という場合を考えてみましょう。
I saw a large dog in front of my house.
I saw a big dog in front of my house.
1文目の a large dogは、世間一般でいうところの大型犬になります。聞き手は、「ゴールデンレトリバーや、ジャーマンシェパードとかかな?」と想像します。
2文目の a big dogは、話し手の主観の大きいです。話し手にとって、チワワやトイプードルのような小型犬がいわゆる犬と考えていたら、世間的には中型犬の柴犬も「大きな犬」になるかもしれません。聞き手にとっては、「大きいって、どれくらい?」と実際の大きさはイメージできません。
以下の例文のように、人によって尺度が違う「大きい」はbigを使います。
I made a big mistake.
大きなミスをしてしまった。
My boss bought a big car last week.
先週、上司がでっかい車を買ったよ。
This project is a big chance for me.
このプロジェクトは私にとって大きなチャンスなんだ。
ドリンクやTシャツのように、世間的にある程度の共通認識のあるサイズであればlargeを使います。
I would like to have a large size of coke.
ラージサイズのコーラをいただきたいです。
My father wears a large T-shirt.
父は大きなTシャツを着ています。
この場合、bigを使うと聞き手は大きさの程度が全くわかりません。largeだと「このサイズの大きさ」と規定がある感覚です。
また、金額や数量を表す時もlargeを使います。
A large amount of money has been invested in the new plant.
多額のお金が新しい施設に投資された。
A large number of students visited the new library.
大人数の生徒が新しい図書館を訪れた。
これからは、bigやlargeが使われている文章に出会うたびに「主観か客観か」を意識しながら文脈を読むと、感覚が身についていくでしょう。