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カランメソッドとは、一言でいうと反復練習によるリスニング・スピーキング訓練法です。先生に質問された文章を同じ文法と語彙で答えることをひたすら繰り返します。聞こえた英語をそのまま繰り返すという点ではシャドーイングに似ていますが、カランメソッドではただ同じ文章を真似るだけではなく、質問に答える形式です。
カランメソッドの名前の由来は、この学習法を提唱したイギリス人ロビン・カラン氏からきています。
カランメソッドの授業内容
百聞は一見に如かず、まずは以下の動画を見て下さい。
まずは先生が質問を2回します。これは、1度目で聞き漏らしても2度目で理解できるようにするためです。しかし優しくゆっくり話してくれる、なんてことはありません。もちろんテキストはありません。自分の耳だけが頼りです。先生は受講者のレベルに関係なくナチュラルスピードで話すため、集中力が求められます。
回答する生徒は、質問どおりの文章を使って回答します。例えば先生の質問が、
Is mathematics difficult?
という質問に対しては、
No, mathematics isn’t difficult.
と、元のセンテンスに沿って答えなければなりません。”Yes, it is. / No, it isn’t.”や”I don’t think so.”などの会話のような回答はNGです。カランメソッドの目的はコミュニケーションではなく、正しい文法で話す訓練だからです。もし間違えても、先生が直ちに訂正してくれるので初心者でも安心です。
また、カランメソッドでは短縮形を使います。”do not”ではなく”don’t”です。これは、会話においては通常は短縮形が使われており、自然な会話力を養うため短縮形を重視します。
カランメソッドによる効果

リスニングが格段にアップ
生徒は質問に答えなければならないので、非常に集中して先生の質問を聞きます。ひたすらこれの繰り返しなので慣れないうちはとても疲れますが、続けているうちに格段にリスニングがレベルアップします。
正しい文法で話すクセがつく
ただ質問に回答するのではなくフルセンテンスで答えるため、特に初心者は効果的に正しい文法で話すクセがつきます。たどたどしく単語を並べるだけ、のようなスピーキングから脱却できます。
英語の神経回路が構築される
カランメソッドの作業自体は非常にシンプルですが、これが大きな効果を生みます。耳に入った英語をそのまま口にする、という行為のメリットは日本語が介在する余地がないことです。
初心者のつまづきポイントでありがちなのが、頭の中で翻訳しようとすること。日本語と英語の両方の文章をきれいに整えてから発言しようとするとテンポよく話せません。カランメソッドで訓練を続けていると脳内で英語の神経回路が作られ、日本語を介さず自然と英語を英語のままセンテンスで話せるようになります。特に初心者が中級者へとレベルアップを目指すのに絶大な効果です。
カランメソッドの注意点
ここまでいかにカランメソッドが素晴らしい英語学習法かを紹介しましたが、デメリットもあります。デメリットというより、注意すべき点といった方がよいでしょう。何事も良い事ばかりではありません。
とにかく疲れる
先生の英語をそのまま真似をする作業をひたすら続けるため、授業中は休む間もありません。先生の言葉に全集中して耳を傾け、それを口にする。文字にすると簡単ですが、この作業は非常に疲れます。慣れないうちはそれこそグッタリするレベルでしょう。
効果を上げるためにも、授業を受ける時は良好なコンディションで臨みましょう。
楽しくない?
ひたすら反復練習なので、とにかく疲れるし単調なトレーニングが苦手な人にとっては楽しくありません。英語学習に楽しさを求めるならば、オンライン英会話で先生とフリートークしている方が良いでしょう。しかしながら、ユルい勉強はユルい効果しかありません。それはそれとして、少しの時間くらいは楽しくなくても集中して効果的な練習をした方が、長期的に見ると楽しい時はやってきます。カランメソッドで基礎力の底上げをした後の方が、フリートークもまた更に有意義なものになるでしょう。
コミュ力は身につかない
カランメソッドはあくまで訓練です。リスニング・スピーキングを鍛えるための筋トレのようなもので、コミュニケーション能力を鍛えるものではありません。カランメソッドだけでフリートークができるようになる、というものではありません。雑談力、英語運用力を鍛えるのはまた別の話です。
それでもカランメソッドによる訓練は、間違いなく英会話力の底上げになるでしょう。
カランメソッドが学べるオンライン英会話
オンライン英会話でカランメソッドといえばQQEnglish(QQイングリッシュ)といっても過言ではありません。ロンドンのカランスクール本校から、日本で初めて正式認定校となったのがこのQQEnglishです。フィリピン人講師は全員が正社員で、自宅からではなくセブのオフィスからレッスン発信しているため、ネット通信環境が安定しています。
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