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中学の教科書で習うThere is構文。There + be動詞 + 名詞の組み合わせで、なにかの存在を伝える表現で「~がある(いる)」という意味になります。
There is a bag under the table.
テーブルの下にバッグがあります。
日本語にしてみると何の変哲もない文章です。ここでひとつの疑問がわきます。以下のような言い方じゃダメなの?
A bag is under the table.
バッグがテーブルの下にあります。
結論から言うと、ダメです。文法的には問題なく、同じような意味なので間違っているとまではいえません。しかし言われた方にとっては唐突過ぎるのです。「え、突然何?バッグが何だって?なんの話?」と戸惑ってしまいます。
There is は、何か新しい情報を伝える時に使う表現です。つまり、文頭にくるThere is は「これから新しい事を言いますよ」のサインなのです。
使い方には注意が必要
新しい情報を伝えることが目的ということは、逆にいえばすでに知っている情報の時には使えません。例えば、
× There is my bag under the table.
テーブルの下に私のバッグがあります。
とは言いません。そのバッグが「私の」バッグということがすでにわかっているからです。そんな時は、
My bag is under the table.
が正しい表現です。
thre is 構文の例文
以下は教科書に出てくる例文です。
There is a notebook on the desk.
机の上にノートがあります。
There are ten students in the classroom.
教室に生徒が10人います。
There was a big hospital in my town three years ago.
3年前、大きな病院が私の町にありました。
物以外のthere is 表現
教科書の例文では人や物などが多いですが、実体のない概念にも使えます。
There are some problems in this project.
このプロジェクトにはいくつか問題があります。
There is a misunderstanding between us.
私たちの間には誤解があります。
There is a reservation under Josuke Higasikata.
東方仗助の名前で予約があります。
2種類の否定形とニュアンスの違い
中学校の教科書では、2種類の否定文の作り方を習いました。ひとつはbe動詞 + not、もうひとつは no + 名詞 です。意味は同じですが、少しニュアンスが違います。
There are not chopsticks on the table.
これは、ただ「テーブルの上にハシがない」という事実を述べているだけです。それに対し、
There are no chopsticks on the table.
は、「あるべき場所にあるべきものがない」というニュアンスです。実際にレストランなどでハシがテーブルになかった場合は、こちらの表現で店員さんに伝えます。
非常によく使われる構文です
There is 構文は中学で習う基本構文です。教科書では「机の上にかばんがあります」のようなわかりやすい例文ですが、シンプルなわりに汎用性の高い構文です。日常会話やビジネス文書など、あらゆる場面で使われるのでぜひともマスターしましょう。