“How was your weekend?”は試されている?シンプルな質問の真意

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【画像】ビール

A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: I played tennis with my friends.
B: 友達とテニスをしました。
A: Sounds great!
A: 楽しそうですね!

この会話フレーズは、週末に何をしてたかを尋ねる、英会話の初歩レベルです。学校の教科書や英会話入門にも載っている超基本フレーズですが、じつはとても奥が深い質問です。特にビジネスパーソンにとっては、この質問がきたら自分は試されていると考えてもよいでしょう。大げさにいえば、相手はこの質問であなたがどんな人間かを探っているのです。

ただ週末のことを聞いているのではない

言葉どおりに受け取れば「週末はどう過ごした?」と聞かれているだけです。しかし質問者は、週末の過ごし方によって相手を知ろうとしているのです。例えば、

A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Nothing special.
B: 別になにも。

と答えると、「つまんねー奴だなこいつ」などと思われかねません。これは日本人同士が日本語で「週末なにしてた?」と聞いても同じことで、週末をどう過ごしたかでその人の性格がでるものです。

答え方ひとつで印象が変わる

ビジネスパーソン目線で少し大げさに言えば、優秀な人間は週末を有意義に過ごすもの、とも言えます。とはいうもののそこまで難しく考える必要はありません。読書をした、友達とカフェでお茶した、家族と買い物に行った、などでもよいのです。思い出そうともせずに安易に「特になにも」と答えてしまうことが一番の問題です。例えば週末寝てばかりいたとしましょう。そんな時、

A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: I was sleeping all day.
B: 一日じゅう寝てました。

などと答えると、相手はただ「コイツは怠け者か?」と思ってしまいます。しかし、

I was sleeping all day, because I was very busy for the project last week.
一日じゅう寝てました。先週はプロジェクトで忙しかったもので。

と少し付け加えるだけで印象はゼンゼン変わってきます。しかもそこからプロジェクトの話題になったりと会話が広がることもあります。

週末の話題から会話を広げる

週末にマンガを読んでいた、そんな時でも言い方ひとつで印象が変わってきます。

A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Nothing interesting. I was just reading comic books.
B: 特に面白いことはありません。ただマンガを読んでました。

これだと、他にやることないからただマンガを読んでダラダラ過ごしていたように聞こえます。しかし、少し言い方を変えると、

A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Fantastic! I was reading comic books. I do love Japanese comics. Especially “Dragon Ball”.
B: 素晴らしかったです。マンガを読んでました。マンガ大好きなんです。特に「ドラゴンボール」。

響きがポジティブになりました。同じマンガを読むでも、惰性でダラダラ読むのと熱意をもって読むのでは意味合いが違ってきます。さらに相手もマンガ好きだったらそこから会話が弾むかもしれません。



返答フレーズの引き出しを増やす

英会話初級者ですぐにアドリブで文章が出てこない人は、あらかじめフレーズをいくつか考えておくとよいでしょう。

I went to the ABC studium and enjoyed watching the soccer game.
ABCスタジアムに行ってサッカーの試合を観てきました。

I spent my time with my family. We had a good time.
家族と一緒にいました。良い時間を過ごしました。

I played tennis with my friends. It was fun.
友達とテニスをしました。楽しかったです。

本当に特に何もしていなくても、”Nothing special.”だけは言わないように。せめて

I was just relaxing.
リラックスしてました。(のんびり過ごしました。)

と答えましょう。何が違うんだ?と思うかもしれませんが大きく違います。「別に…」と言われると不愛想でこれ以上話を広げようがありません。「のんびり過ごしてた」の方が、「ああ、この人はゆったりした時間を過ごすのが好きなんだな」 「先週は忙しかったのかな?」などと色々と解釈が成り立ち、”Nothing special.”ほど悪い印象を与えることはありません。

“How was your weekend?”は超基本の定番フレーズですが、答え方ひとつで印象も会話の広がりも変わってきます。簡単そうでじつは奥が深いものです。

それでは皆さん、よい週末を。

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