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欧米人は当然のように週末の過ごし方を話題にします。
How was your weekend?
週末はどうでしたか?
実践でも使用頻度が高い超基本フレーズですが、じつはとても奥が深い質問なのです。特にビジネスパーソンにとっては、この質問がきたら自分は試されていると考えてもよいでしょう。
■ただ週末のことを聞いているのではない
言葉どおりに受け取れば「週末はどう過ごした?」と聞かれているだけです。しかし質問者は、週末の過ごし方によって相手を知ろうとしているのです。例えば、
A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Nothing special.
B: 別になにも。
と答えると、「つまんねー奴だなこいつ」などと思われかねません。週末をどう過ごしたかでその人の性格がでるものです。
■週末の過ごし方
ビジネスパーソン目線で少し大げさに言えば、優秀な人間は週末を有意義に過ごすもの、とも言えます。とはいうもののそこまで難しく考える必要はありません。読書をした、友達とカフェでお茶した、家族と買い物に行った、などでもよいのです。思い出そうともせずに安易に「特になにも」と答えてしまうことが一番の問題です。例えば週末寝てばかりいたとしましょう。そんな時、
A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: I was sleeping all day.
B: 一日じゅう寝てました。
などと答えると、これまた「怠け者か?」と思われてしまいます。しかし、
I was sleeping all day, because I was very busy for the project last week.
一日じゅう寝てました。先週はプロジェクトで忙しかったもので。
と少し付け加えるだけで印象はゼンゼン変わってきます。しかもそこからプロジェクトの話題になったりと会話が広がります。
■週末の話題から広がる可能性
週末にマンガを読んでいた、そんな時でも言い方ひとつで印象が変わってきます。
A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Nothing interesting. I was just reading comic books.
B: 特に面白いことはありません。ただマンガを読んでました。
これだと、他にやることないからただマンガを読んでダラダラ過ごしていたように聞こえます。しかし、少し言い方を変えると、
A: How was your weekend?
A: 週末はどうでしたか?
B: Fantastic! I was reading comic books. I do love Japanese comics.
B: 素晴らしかったです。マンガを読んでました。マンガ大好きなんです。
となります。同じマンガを読むにしても響きがポジティブになりました。さらに相手もマンガ好きだったらそこから会話が弾むかもしれません。
■返答フレーズの引き出し
英会話初級者ですぐにアドリブで文章が出てこない人は、あらかじめフレーズをいくつか考えておくとよいでしょう。
I went to the ABC studium and enjoyed watching the soccer game.
ABCスタジアムに行ってサッカーの試合を観てきました。
I spent my time with my family. We had a good time.
家族と一緒にいました。良い時間を過ごしました。
I played tennis with my friends. It was fun.
友達とテニスをしました。楽しかったです。
本当に特に何もしていなくても、”Nothing special.”だけは言わないように。代わりに、
I was just relaxing.
リラックスしてました。(のんびり過ごしました。)
と言いましょう。何が違うんだ?と思うかもしれませんが大きく違います。「別に…」と言われると不愛想でこれ以上話を広げようがありません。「のんびり過ごしてた」の方が、「ああ、この人はゆったりした時間を過ごすのが好きなんだな」 「先週は忙しかったのかな?」などと様々な解釈が成り立ち、特に悪い印象を与えることはありません。
How was your weekend?は超基本の定番フレーズですが、答え方ひとつで印象も会話の広がりも変わってきます。簡単そうでじつは奥が深いものです。
それでは皆さん、よい週末を。