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動名詞って何?
動名詞とはその名のとおり、「動詞を名詞にしてしまおう」ってことです。つまり名詞として機能します。動名詞の作り方は簡単。動詞にingをつけるだけです。以下の例文を見てみましょう。
Singing is everything for her.
彼女にとって歌うことは全てだ。
sing「歌う」という動詞を、-ing をつけることで「歌うこと」と名詞になりました。名詞として使えるという事は、この例文のように主語にもなるし、目的語としても使えるということです。この動名詞が理解できると英会話でも表現できる幅が一気に広がります。なぜなら今まで主語が I や he、the car や it など具体的な対象のみだったものが、「~することは」などと抽象的なことを語れるようになるからです。例えば以下のような表現ができるようになります。
Seeing is believing.
見ることは信じることだ。(百聞は一見に如かず)
Speaking Chinese fluently is not easy.
流ちょうに中国語を話すことは簡単ではない。
Playing the piano heals my heart.
ピアノを弾くと心が癒される。
目的語にも使える
当然ですが、以下のように目的語にも使えます。
My hobby is taking photos with my smartphone.
わたしの趣味はスマホで写真を撮ることです。
文章の見た目的には<be動詞 + 動詞-ing>の進行形と同じなので注意が必要です。どちらかは文脈で判断してください。
※余談ですが、厳密には進行形の-ingは現在分詞であり、動名詞ではありません。
動名詞を使った名言
“I can accept failure, but I can’t accept not trying.”
Michael Jordan
失敗は受け入れることができるが、挑戦しないことは受け入れられないんだ。
マイケル・ジョーダン
バスケの神様、マイケル・ジョーダンの名言です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
中学で暗記した動名詞の表現
中学の時、さまざまな熟語や基本表現を暗記しました。そのいくつかを想い返してみると、じつは動名詞が使われています。いくつか振り返ってみまししょう。
・be interested in ~ing: ~することに興味がある
・Thank you for ~ing: ~してくれてありがとう
・enjoy ~ing: ~することを楽しむ
・be looking forward to ~ing: ~するのを楽しみにしている※
※前半のlookingは進行形の現在分詞、後半の前置詞toの後ろが動名詞です。
受験英語で必須の表現ばかり、当時はただ暗記していただけでしたがよく見ると前置詞や動詞の後です。つまり動詞のままでは使えないから名詞として使える動名詞に変化させれば、前置詞や動詞の後にも置けるようになります。
動名詞を使いこなせるようになると、会話でも文章でも格段に表現力が広がります。抽象論や一般論を語れるようになるからです。どんどん使って動名詞の感覚を身につけましょう。