
近年、AIによる翻訳のレベルはどんどん上がっています。ひと昔前、ネット上で翻訳サービスが始まったばかりの頃はお世辞にも精度が高いとは言えませんでした。しかし最近では人間による翻訳と遜色ないレベルになってきました。極端な話、簡単な文章くらいならgoogle翻訳さえあれば英語力ゼロでも書けてしまいます。このまま翻訳技術がすすめば我々が英語を学ぶ必要はなくなるのでしょうか?
■本当に英語の勉強が必要なくなる?
これはあくまでわたしの個人的意見ですが、答えはNOです。どんなにAIが発達しても、英語学習は必要です。
■語学力とコミュ力は別物
どんな技術でも、作っているのは人間。高度な翻訳技術を作るには、当然ながらその開発者は語学力が必要です。プログラムに不具合が起きた時、デバッグする人間も動作確認する人間も、当たり前ですがこれまた語学力が必要です。それにユーザー側も、翻訳されたアウトプットを何もチェックしないってわけにはいきません。その時はやはり間違った英文に違和感を感じるくらいの語学力は必要です。
また、言語能力とコミュニケーション能力は別物です。機械には言葉の裏にある真意までは読み取れません。例えば上司から“I know you’re working hard.”と言われた時、言葉どおり「よく頑張っている」と褒められているのか、暗に「結果は出てないけどな」と嫌味を言われているのか、言葉からだけでは判断できません。どんな状況どんなタイミングで言われたか、どんな表情だったかで微妙に意味が変わってきます。
その場の空気感や相手の表情から真意を読み取るのは、やはりまだまだ人間ならではの能力です。
■人間はAIではなく人間と話したい
特に接客が商品のサービス業では、求められるのは血の通った人間とのコミュニケーションです。例え言語的には完璧に翻訳できたとしても、顧客は無味乾燥なAIとの対話など望んでいません。
実際にあった事例です。とある日本の観光名所で、外国人観光客がカフェに来店しました。対応していたウエイターは英語が得意ではないのか、ずっとタブレットのAI翻訳アプリを通して会話をしていました。言葉を理解しようとするあまり、ウエイターの視線はずっとタブレットへ向けられたまま。外国人のお客さんはイライラしながら「わたしは機械と話したいんじゃない。あなたと話したいんだ。」と怒ったそうです。
そういった意味では、これからは伝える力・聴く力を含む、血の通ったコミュニケーション能力を伴った英語力が問われるでしょう。むしろAI以前よりも高度な英語力が必要とされる時代になるかもしれません。
■それらすべてを超越したAIが登場したら
もし、上に述べたようなこと全てを克服した超高性能AIが登場したなら、さすがに我々が英語を学ぶ意味はなくなるかもしれません。しかしそこまでテクノロジーが発達してしまうともはやシンギュラリティ(※)の時代。英語学習どころか仕事の意味や人間としての在り方が大きく変わる社会です。英語学習は必要か?なんて言っている次元の話ではありません。しばらくはまだまだ英語学習が必要な時代は続くでしょう。
※シンギュラリティ(Singularity): 英語で「特異点」の意味。「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、または、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のこと。
引用: 大塚商会公式サイトより
https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/singularity.html
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