don’t と do not はニュアンスが違います【大人のやり直し英語学習】

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【画像】進入禁止Do not enter

動詞に否定を意味するnotをつける時、do not don’tare notaren’tなどのようにnotを短縮することができます。これを短縮形または縮約形と呼びます。

この短縮形、すっきりさせるために短縮しただけで意味は同じ、ではありません。いや意味は変わらないのですが、少しニュアンスが変わってきます。以下の2つの文を見てください。

I don’t like him
・I do not like him.

どちらも「わたしは彼が好きではない」という意味ですが、2つ目の文は短縮しないことでnotが強調されて本当に「好きではない」ことが伝わります。



交通標識のDO NOT ENTER

この記事冒頭の画像のように、アメリカなど英語圏の国では「DO NOT ENTER」と書かれた交通標識があります。これは文字どおり「進入・立入禁止」という意味ですが、Don’tではなくDo notになっているのには意味があります。notを際立たせて「絶対に入るなよ」と強い圧力をかけているのです。禁煙エリアにある「Do Not Smoke」の注意書きも同様です。

I will と I’ll も違う

短縮形にするかしないかでニュアンスが変わるのはnotだけではありません。以下の2つの文を比べてみましょう。

I’ll tell her.
I will tell her.

どちらも「彼女に伝えておくよ」の意味ですが、これも短縮されないことでwillが際立ち、「わたしがやる」という意志が強調されます。違いを極端に言うなら、1文目は軽い感じで「じゃあわたしが伝えとくよ」とそれほど自分にこだわっていないのに対し、2文目は大げさにいえば「伝えるのはわたしだから他の人は邪魔しないで」くらいの強い意志が感じられます。

会話では短縮形が基本

強調する必要がなければ、会話においては短縮形が一般的です。これはもちろん強調する意志がないからでもありますが、短縮した方が言葉のリズム的に話しやすいという単純な理由があったりします。短縮するかしないかは、状況に応じて使い分けましょう。



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