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■教材選びは奥が深い
社会人が英語学習を始める時、まず最初に悩むのが教材選びです。学生の頃は学校が教科書や副教材を準備してくれていましたが、大人はまずそこから始めないといけないのです。そして、これがまた難しい。書店やネットで調べても種類が多すぎて、何を基準に選べばよいのかわからなくなります。
意外と見落とされがちですが、最初の教材選びは思っている以上に手間と時間がかかるものです。
■魅力的なタイトルで選ばない
「10日間でマスター!」「聴き流すだけで身につく!」など、英語教材のタイトルは思わず手に取ってみたくなるような魅力的なものが多いです。しかしちょっと待ってください。そんなタイトルはマーケティングのキャッチコピーであり、見る人に「おっ!」と思わせることが目的です。
残念ながら簡単に英語は身につきません。「10日間で~」などといったタイトルは、まさに10日間勉強した程度の知識が増えるに過ぎませんし、「聴き流すだけで~」が本当ならとっくに学校教育で採用されています。
それでもしっかりその教材をやり込めば学習効果はあるでしょう。しかし、少なくとも「たった」や「だけで」のタイトル通りにはいきません。楽に英語をマスターしたい、という消費者心理を反映しているのでしょうが、売れている本=良書、とは限らないのです。
ほかにも「誰でも簡単に~」「これだけで」と似たようなタイトルのハウツー本も同様です。もちろん効率的な勉強は重要ですが、それはある程度の英語力がついてからの話です。基礎力がつく前の段階はそもそも自分の勉強スタイルも確立されていません。ハウツー本を何冊も読む時間があるなら、その時間を単語やフレーズ暗記に充てた方がよほど有意義です。

■著者や出版社で選ぶ
何を基準に選べばよいのかわからない人におすすめしたいのが、出版社や著者で選ぶ方法です。これまで多くの英語教材を出版している会社ならある程度の実績があるのでしょうが、普段は全く教育関係の書籍を出していないのに唐突に「たった~だけで」のような英語本を出版しているのなら要注意です。
著者で選ぶ場合、大きくわけて2種類あります。著者が英語講師や研究者など、英語のプロ。もう一方は、英語が苦手だった人が独学で身につけた素人学習者。知識や教授法は当然プロの著者の方がレベルが高いです。しかし、常にプロの方が良いということではありません。プロの解説は当然「なるほど!さすがプロ!」となり、素人著者だと「そうそう!わかるわかる!」と読者と同じ目線で弱点克服の助けになったりします。
また、有名で売れている著者が最良の選択とは限りません。残念ながら、万人に適用できる教材は存在しません。これは英語学習に限らず、読書全般に当てはまります。読書は知識のダウンロードではありません。同じ情報でも受信者の知識レベルや性格によって、残るものが全然変わってきます。ある人にとってはわかりやすい解説でも、別の人にとってはわかりにくい解説なんてよくあります。こればかりは相性があるので、根気よく自分と相性の良い著者を探しましょう。
ちなみにこれはわたしの個人的な好みですが、関正生先生、大西泰斗先生、デイビッド・セイン先生の教材を多く愛用しています。学生時代にわからなかったこともわかりやすく解説してくれており、教える立場からも勉強になります。
■同時に3冊以上は買わない
社会人学習者がついやってしまうことは、教材を買い過ぎることです。それはそれで気合いの表れでもあるので良いことともいえますが、買うだけで満足してしまっては元も子もありません。
必要以上に教材を多くもつことの弊害は、簡単に勉強した気になってしまうことです。または、手持ちのものを全て流し読みして理解した気になってしまう。じつはこれが一番非効率的な勉強法です。身についたような気になっているだけで、じつは大して身についていないのが実情です。結局は地道な努力をしていないからです。それよりも1冊を徹底的にやり込む方が確実に実力がつきます。その時、同時進行で勉強する教材は2冊まで、多くても3冊までにしておきましょう。それ以上だとつい目移りしてしまい、集中力が落ちてしまいます。
■それでも教材探しはメンドくさい人は
「教材を選ぶのに時間かけたくない、メンドくさい」
という人は、英検の勉強をおすすめします。いや実際に受験しなくてもかまいません。英検は学生が受験するものというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。英検は社会人にとっても、良質な英語教材です。しかもレベルによって級に分かれているため、英語初級者にとって学習する入り口が明確です。まさに学校で習ったことのやり直しから始めることができます。まずは自分のレベルに合った等級の問題集を手に入れて学習を始めてみましょう。
■おわりに
教材選びもある意味スキルです。ある程度勉強の経験を積み重ねた学習者なら、なんとなく自分に合った教材がわかってきますが、初心者はそうはいきません。これも経験がものをいうので、地道に探していきましょう。
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