
There is just one reason you lost, DIO.
Just one simple reason…
“You pissed me off”.
てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO
たったひとつの単純な答えだ…
『てめーはおれを怒らせた』
【文法解説】
piss off: ムカつかせる、怒らせる
映画でもよく使われているスラングです。決して品の良い言葉ではないので、実践での使用は推奨しません。
『てめーはおれを怒らせた』は、文法的には”You made me angry.”や“You got on my nerve.”の方が適切かもしれませんが、ここでは気性が荒い承太郎のイメージを考慮してpiss offにしてみました。
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第3部の終盤、舞台はエジプト。ついに宿敵ディオを倒した承太郎。灰となって滅びていくディオに向かって放った言葉です。
個人的にJoJoシリーズを通して大好きなシーンのひとつです。第1部のラスト、第3部のラスト、それぞれのディオとの闘いを比べてみると、ジョナサンと承太郎のキャラの違いが思いっきり出ています。
ディオとジョースター家が初めて出会ったのは1880年のイギリス。ジョースター家をディオが乗っ取ろうと画策したのが全ての始まりでした。石仮面の力によって吸血鬼となったディオ、当初は絵にかいたような英国紳士で貴族の息子であるジョナサン・ジョースターを見下していました。しかし敵でありながらも闘いを通じて敬意を感じるようになっていきます。最後にディオはジョナサンを豪華客船上で殺害、そんな時でも2人の間には奇妙な友情が存在していました。そして、沈没していく船とともにディオは海底で長い眠りにつきます。
時は流れ第3部、1988年の日本。海底から蘇ったディオを倒すため、承太郎は仲間とともにエジプトへ向かいます。
彼の先祖であるジョナサンは熱い正義の心と英国紳士の穏やかさを持ち合わせていました。それはディオとの最期の闘いでも変わりませんでした。そんなジョナサンから承太郎は正義の心を受け継ぎましたが、紳士の穏やかさは持ち合わせていません。世代を超えたジョースター家とディオの因縁。ジョナサンのような感傷的な心は微塵もなしに容赦なくディオをスタープラチナでブチのめした承太郎。そして長きに渡った宿命の相手に対し、最後にかけた言葉が『てめーはおれを怒らせた』です。
情け容赦の気持ちなど1ミリもない、クールな承太郎が最高にかっこよいラストシーンでした。