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学校で習う進行形の訳し方は「~している」となりますが、これには注意が必要です。「~している」は間違いではないのですが、例えば以下の例文の場合、
Sarah always wears red shirt.
サラはいつも赤いシャツを着ている。
現在形の文でも「~している」と訳します。進行形を理解するには、訳し方だけを覚えるのではなく、進行形の性質を知ることが大切です。
・行為が行われている最中・途中
・いつでもすぐに中止・中断できる
この性質がわかれば、以下のような進行形の文を読んだ時イメージしやすいです。
Ken is working at his room.
ケンは自分の部屋で仕事をしています。
I was watching TV when my friend visited me yesterday.
昨日友達が訪ねてきた時はテレビを見ていました。
進行形にできない文
Tom likes dogs.
トムは犬が好きです。
Joan has two sisters.
ジョアンは姉妹が2人います。
このような場合は進行形にできません。なぜならいつでも中止・中断できないからです。犬好きのトムが次の瞬間いきなり犬嫌いにはなりませんし、ジョアンはいつでも姉妹の縁を切ることはできません。
学校によってはいまだに「haveは進行形にできない動詞」と教える先生がいるようですが、そんなことはありません。正確には「中断できないから進行形にできない」が正しいです。なぜなら、
My boss is having lunch now.
わたしの上司は今昼食をとっています。
のように、haveでも進行形にできる場合もあるからです。
be動詞も進行形にできる
進行形の作り方は<be動詞+動詞ing>ですが、be動詞の文も進行形にすることができます。
1. You are selfish.
2. You are being selfish.
1の文はそのまま「あなたは自己中心的ですよ」という意味の現在形で、普段の性質を表しています。
2は進行形です。これは例えば、忙しくて心に余裕がなくなり、周りの人のことを考えられなくなっている人に対して、「自己中心的になっていますよ」と指摘する文です。
いつもの状態ではなく、普段とは違う一時的な状態の時に使います。
近い未来を進行形で表現できる
進行形は、確実にくる近い将来を表す時にも使うことができます。
He is leaving for London tonight.
彼は今夜、ロンドンへと出発する。
「今夜」はまだ来ていない未来ですが、その未来に向かってロンドンへと発つ状況が進行している、というイメージです。
また、クリスマスの定番ソング「サンタが町にやってくる」の原題は ”Santa Clause is coming to town.” です。よく見ると進行形です。サンタは町に向かっている最中で、近い将来に到着することを表現しています。
このように進行形は未来を表現することもあります。