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“A champion is someone who gets up, even when he can’t.”
Jack Dempsey
チャンピオンとは、立っていられない時でさえも立ち上がる者である。
ジャック・デンプシー
【文法解説】
someone(誰か)を、関係代名詞who ~で修飾しています。
even: ~でさえ
ジャック・デンプシー(1895 – 1983)
アメリカ合衆国の元ボクシング世界ヘビー級チャンピオン。
1920年頃、世界ヘビー級チャンピオンのジャック・デンプシーは、圧倒的なパワーでKOの山を築いていきました。破壊力の秘密は、前傾姿勢にありました。今でこそ珍しくないスタイルですが、後ろ足ではなく前足に重心を掛ける前傾姿勢で戦ったのはジャック・デンプシーが初めてでした。前足に重心があるため、体重の乗った破壊力のあるパンチを放つことができたのです。
また、デンプシーがチャンピオンになれたのはパワーだけが要因ではありません。メンタルも非常に強いボクサーでした。言葉どおり、並のボクサーだと倒れるようなパンチでも、デンプシーは心が折れることはありませんでした。
マンガ『範馬刃牙』で、「やられた!許してくれ!と思うのか、やりやがった!許さんぞ!と思うのか」、というくだりがありました。後者のタイプこそがチャンピオンという人種なのでしょう。
■余談:デンプシー・ロール
マンガ「はじめの一歩」で幕之内一歩が使う必殺技デンプシー・ロール。ジャック・デンプシーのフック連打が元になった技ですが、リアルでも実行可能な技です。基本的には左右にウイ―ビングしながら反動でフックを連打するだけなので、技術的には難しい技ではありません。しかし、速い動きからの連打なのでスタミナの消耗は激しく、あまり実用的ではないようです。詳しくはプロボクサーによる解説&実践動画があるので、興味がある方はチェックしてみてください。