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“Few are those who see with their own eyes and feel with their own hearts.“
Albert Einstein
自分の目で見て自分の心で感じる者は本当に少ないものだ。
アルバート・アインシュタイン
【文法解説】
those who: ~する人々
fewは「少ない」を表す形容詞。fewだと「少ししかない」、a fewだと「少しある」というニュアンスになります。この文章は主語(S)がfew、動詞(V)がareになっており、「少ししかいないのは~である」という文の構成になります。しかし英文法に従ってそのまま直訳するとおかしな日本語になるため、メッセージを意識して日本語を整えました。
アルバート・アインシュタイン(1879 – 1955)
「相対性理論」で有名な、ドイツ生まれの物理学者。
日本のことわざでも「百聞は一見にしかず」というものがあります。聞いただけの話では本当には理解できない、という意味で、このアインシュタインの言葉にも通じるものがあります。SNSなどでフェイクニュースが簡単に拡散・炎上するような現代、今こそ肝に銘じておくべき言葉かもしれません。
■エピソード:アインシュタインと日本
ドイツに生まれ、アメリカで世界的に有名な物理学者となったアインシュタインですが、じつは日本とも縁が深い人物です。アインシュタインが初めて来日したのは1922(大正11)年、出版社「改造社」からの招待状がきっかけでした。当時、ラフカディオ・ハーンが描く神秘の国日本に興味をもっていたアインシュタインは招待を快諾しました。
日本人や伝統に触れるにつれ、アインシュタインは強い感銘を受けました。和を以て貴し、自然と一体化した文化など、西洋にはないものを目の当たりにし「日本人のような心にけがれのない、謙虚な民族がまだこの地球にいると知り大変うれしく思います。どうか日本の皆さんは西洋に染まることなく、そのままでいてほしいと思います。」という言葉を残しています。
時は流れ、第2次世界大戦が終結した1945年。広島と長崎に原爆が落とされたニュースを聞き、アインシュタインは絶望します。原子爆弾は、アインシュタインの特殊相対性理論を元に開発されていたのです。後に彼はこう発言しています。「もしヒロシマとナガサキに原子爆弾が投下されると知っていれば、わたしは1905年に発表した公式を破り捨てていたでしょう」また、日本の物理学者・湯川秀樹と会ったときは、手を握り締め、「なんの罪もない日本の皆さんを傷つけてしまった。許してください、許してください。」と言いながら泣き崩れたといいます。
その後、アインシュタインや湯川は、核兵器根絶の活動をすすめていきました。平和を願う意志は現代の物理学者たちにも引き継がれており、アインシュタイン達が立ち上げたパグウォッシュ会議は今でも開催されています。