【 アナログvsデジタル】やっぱり紙最強説、しかしデジタルも上手く使えば強力な学習ツール

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パソコンやスマホが普及する前の時代では、勉強といえば学習書とノートに手書きというアナログな勉強法が当たり前でした。というよりそれが唯一の手段でした。しかし社会のIT化が進みデジタル教材も当たり前に普及した今、完全ペーパーレスでの勉強も可能になりました。そうなると「アナログとデジタル、どちらが効果的な勉強法なの?」という論争が生まれるのも自然な流れです。

結論からいうと、どちらも一長一短です。

一方が良くて他方が悪い、などと明確に白黒つけられるものではありません。我々人類は長い歴史のなかで、これまでずっと紙を使い続けてきました。ここ10年か20年でIT化が進んだからといって、そう簡単に切り替えることはできません。完全なペーパーレスになるには、少なくともあと数世代後の話でしょう。今はまだ転換期の時代です。

現代を生きる我々としては、アナログとデジタルそれぞれの特徴を知り、両方をうまく取り入れて、自分にあった勉強法を見つけることが大切です。



アナログ学習 

「ペンは剣よりも強し」ではありませんが、新しい事を学ぶにはやはりペンが最強です。 

【画像】アナログ学習

アナログのメリット 

まずなにより道具を揃えるのに初期コストが安価です。基本的に購入するものは参考書とノート、筆記用具のみです。3,000~5,000円程度で充分に揃います。 もっといえばノートとペンだけなら数百円で済みます。

暗記という点では、圧倒的にアナログに軍配が上がります。ノートを取る、単純に記録するという意味では手書きよりもデジタル端末の方が速くて効率的です。しかし新しい知識を吸収するには、手書きした方が高い学習効果が得られます。これは、手書きの非効率性がかえって脳を刺激して記憶に定着しやすいからのようです。デジタル入力だと機械的に簡単にできてしまうため、脳の印象に残らないからです。実際、プリンストン大学での研究結果で証明されました。 

参照:https://dhbr.diamond.jp/articles/-/3576

デジタルの良いところは合理的な効率性です。しかしその便利さが脳を怠けさせる要因になってしまうのです。 

アナログのデメリット 

勉強を始める準備に手間暇がかかるのがアナログ学習の難点です。「さあ、勉強を始めよう」と思い立った時にやることは、参考書を本棚から出してページを開きノートを準備して筆記用具のなかからペンを手に取る、という勉強準備の作業です。たったこれだけの事ですが、疲れている時や気が乗らない時などはこの一連の準備作業すら面倒に感じます。デジタル学習だとアプリ起動ひとつで始めることができる事を考えると、アナログは圧倒的にメンドくさいです。この「メンドくさい」は意外と馬鹿にできません。今日はメンドくさいから明日やる…そうやって3日坊主に終わることもよくあります。

また、幅広く学習範囲をカバーしようとすると、学習分野によっては5,6冊もの参考書が必要になったりします。そうすると場所も取りますし、持ち運びも容易ではありません。 



デジタル学習 

今ではすっかり世間に浸透したデジタル学習。その効率性と利便性が大きな強みです。 

【画像】デジタル学習

デジタルのメリット 

本にすると何十冊もの情報量が、スマホやタブレットなどの端末ひとつに収まるのは本当に便利です。本棚の場所も取らず、持ち運びも簡単です。 

タップひとつでアプリ起動すれば、秒で勉強を開始できるので準備の手間暇がゼロ。思い立ったらいつでもどこでも勉強できるので、効率的にスキマ時間を学習に活かせます。 

また、様々な学習アプリも数多くリリースされており、有名講師による質の高い講義動画も端末ひとつで視聴可能です。

例えば英語学習においてはデジタルは絶大な効果を発揮します。オンライン英会話はもちろん、シャドーイングやリスニング教材もわざわざCDなどのメディア音源を準備する必要もなく、端末ひとつですぐに再生できます。

デジタルのデメリット 

アナログのメリットで述べたように、新しい知識を吸収するにはアナログにはかないません。便利で効率的だと脳は甘えて怠けてしまう性質があるからです。起動や記録には強いデジタルですが、新しい知識のインプットには強い効果を期待できません。 

また、スマホひとつで開始しやすいという事は、気軽に中断もしやすい事でもあります。なんとなくダラダラ勉強になってしまったり、ぼーっと講義動画を見てるだけで学習できた気になったり、飽きて途中でゲームアプリを起動したりと、デジタル端末を使いこなすには自分を律する強い意志が要求されます。 

うまく両方を使いこなす 

アナログとデジタルのメリット・デメリットを解説してきましたが、冒頭でも述べたようにどちらが良い悪いの二元論ではありません。両方の特徴を理解し、うまく使い分けることが重要です。新しいことをインプット学習する時はアナログ、復習やアウトプット学習はデジタル、など両方のいいトコ取りを考えながら自分に合った勉強法を見つけましょう。 



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