【1分講座】「良い」を意味するgoodとniceの違いと使い分け、じつはけっこう難しい ?

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【画像】goodnice

goodとnice、日本語にするとどちらも「良い」を意味する単語です。我々日本人はついなんとなく両方使ってしまいますが、じつは使い分けには注意が必要な、奥の深い単語です。


■goodの使い方は要注意
「良い」という、ポジティブな意味の単語なので軽い気持ちでgoodを使ってしまいがちですが、使い方によっては上から目線に聞こえるので注意が必要です。まずは以下の会話を見てみましょう。

Teacher: Did you do your homework?
教師:宿題はやってきましたか?

Student: Yes, I died.
生徒:はい、やってきました。

Teacher: Good.
教師:よろしい。

このように、「良い」というよりも「基準を満たしている・及第点」といったニュアンスに近いです。もしこの教師のケースで「素晴らしい」というニュアンスを表現したいなら、goodよりもwonderfulexcellentと言う方が伝わります。




■”He is a good person.”は?
「いい人」を表現する時は注意が必要です。goodはポジティブな言葉には違いないのですが、

He is a good person.

だと、場合によっては「彼は(まあまあ)いい人」とも聞こえます。英語独自の感覚なので日本語での表現が難しいのですが、「とても良い」「良い」「まあまあ良い」でいえば、good「まあまあ良い」くらいです。日本語のニュアンスでいう「彼はいい人ですよ」と表現したいときは、

He is nice.

と言った方が伝わります。良い」というより「親切な人」というニュアンスに近いです。また、人を評する際には、外見を「良い」と表現する時はniceよりもgoodが使われます。

He is a good looking guy.
彼は(見た目が)かっこいい。

内面が「よい」はnice、外見が「よい」はgoodと覚えておくとよいでしょう。


■「ナイスショット!」は和製英語?
よくゴルフで「ナイスショット」、サッカーで「ナイスシュート」などと言ったりしますが、じつは和製英語です。英語ではniceではなくGood shotと表現します。しかし、よいプレイをした選手に対してはNice playと声掛けすることが多いです。


■結論:明確なルールはない
ネイティブも明確な文法ルールに従っているわけではなく、感覚で使い分けているようです。ほかには、nice hatnice watchなど物に対してはnice、またgood jobなど動作に対してはgoodが使われることが多いようですが、それも絶対的なルールではありません。また、Have a nice daygood nightなどは決まり文句で、深い意味はありません。映画や海外ドラマを観る時、どんな使われ方をしているか注意して聴いてみましょう。

余談ですが、niceの語源は元々「愚かな」という意味で、逆のニュアンスな言葉でした。

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