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“I’m called ‘the poorest president’, but I don’t feel poor. Poor people are those who only work to try to keep an expensive lifestyle, and always want more and more.”
Jose Mujica
わたしは世界一貧しい大統領と言われていますが、自分が貧しいとは思っていません。貧しい人とは、豪華な生活をするためだけに働き、いつも多くを欲しがる人のことです。
ホセ・ムヒカ
【文法解説】
最初の文はam calledで「呼ばれる」、< be動詞 + 過去分詞 >のシンプルな受動態です。
I am called ~ : 私は~と呼ばれている
those who ~: ~する人々
those who はネイティブもよく使う言葉です。thoseはthatの複数形ですが、ここではthoseの意味はpeopleと考えると理解しやすいです。先行詞thoseに関係代名詞whoが修飾しています。
ホセ・ムヒカ(1935 – )
ウルグアイの政治家。2010年から2015年の間にウルグアイ大統領として任期を務めた。
2012年、リオのサミットでムヒカ大統領がスピーチした中での言葉です。世界一貧しい大統領と呼ばれるムヒカ大統領のスピーチは、世界の人々の心を動かしました。
世界中で格差社会が問題となっています。この日本も例外ではなく、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなっていく。すこし前までは中流層と考えられていた庶民でさえ貧困へと近づいています。
ムヒカ大統領のいう貧しい人間は、富裕層と呼ばれる人の多くがそうなのでしょう。彼らは、本当は貧しい人間で、貧しい者から搾取してでも富を集めないと満足できず、それが今の世界の格差を生み出している。ムヒカ大統領の言葉は、そんな社会に警鐘を鳴らしています。