ラウンジ(lounge)の語源は古フランス語。さらには『エヴァンゲリオン』にも名前が登場する人物が由来

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【画像】聖書

loungeは「くつろぐ」を意味する動詞です。lounge around は「ぶらぶらする」、lounge in a chair は「ゆったり椅子に腰かける」という意味になります。

日本語でも使う「ラウンジ」はこの lounge から来ています。ホテルや空港などのある、くつろげる休憩スペースをラウンジと呼びます。

loungeの語源は古フランス語のloungis(怠け者、のろま)が由来で、さらに遡れば十字架に架けられたイエス・キリストを槍で刺したローマ軍の隊長、Longinus(ロンギヌス)から来ています。

キリスト教に詳しい人ならロンギヌスの名前に聞き覚えがあるかもしれません。もしくは聖書から世界観を取り入れたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場するロンギヌスの槍でその名を知った人も多いでしょう。

イエス・キリストが十字架に架けられ、兵士たちが処刑の準備のため忙しく動き回っているなか、ロンギヌス隊長はひとり座り込んでくつろいでいました。このエピソードが、「くつろぐ」を意味するloungeの語源となりました。

ちょっと深堀り: ロンギヌスについて

磔にされたイエス・キリストを槍で刺したロンギヌスですが、なんと後にキリスト教へと改宗します。

ロンギヌスは目が不自由だったようで、失明寸前もしくは白内障との説があります。そのロンギヌスがイエス・キリストの脇腹を槍で刺した時、槍をつたって流れたイエスの血が目に入り、驚いたことに視力が回復しました。この奇跡をきっかけにロンギヌスはキリスト教への信仰心が芽生えました。

キリスト教初期の頃は、ロンギヌスはイエス・キリストを殺した罪人とされていましたが、のちに聖人としてキリスト教徒から崇拝され、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂には槍を持った聖ロンギヌスの像が置かれています。





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