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名詞の複数形には通常、語尾に-sがつきます。なかにはfoot → feet, person → peopleのように不規則に変化するものもありますが、おおむねapple→apples, car→carsと-sで表現します。
しかし、なかには以下の単語のように単数も複数も変わらない(単複同形といいます)ものもあります。 これはなぜでしょうか?
・sheep(羊)
・deer(鹿)
・fish(魚)
・salmon(サーモン)
・tuna (まぐろ)
・trout (マス)
こうしてみると、群れをなす生き物ばかりです。狩猟時代の人類にとって、一匹二匹を狩ったところで、人間の集団の腹を満たすにはとても足りません。生きていくためには、まず群れを見つけることが重要です。狩猟対象の動物は、1匹か2匹かではなく群れをひとつの塊として捉えるのです。単数も複数も同じ形なのはその名残りです。
Japanese (日本人)やChinese (中国人)も単複同形
語尾が-eseのJapaneseやChineseも単複同形です。また、Spanish (スペイン人)も同様です。しかし、American (アメリカ人)の複数形はAmericansと-sがつきます。大別すると以下のような特徴があります。
■語尾が-an, -ian, -erの場合 ⇒ -sがつく。
例: Canadians, Koreans, Mexicans など
■語尾が-ese, -ish, -chの場合 ⇒ -sがつかない。
例: French, British, Vietnamese など
これは文法ルールというよりも、ただ言いやすいかどうかで決まっているようです。確かにJapanesesとかSpanishesだと言いにくいですね。