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「~しなければならない」といった、何かをする義務を表すときに使う言葉がmustやhave toです。品詞としては動詞の前に配置される助動詞となります。まずはmustから見ていきましょう。
She must practice the piano for the concert.
彼女はコンサートのためにピアノを練習しなくてはならない。
I must finish this report by tomorrow.
私は明日までにこのレポートを仕上げなければならない。
では、mustの代わりにhave toを使ってみましょう。
She has to practice the piano for the concert.
彼女はコンサートのためにピアノを練習しなくてはならない。
I have to finish this report by tomorrow.
私は明日までにこのレポートを仕上げなければならない。
日本語の文章にしてみると、どちらも同じ「~しなければならない」となり、違いがよくわかりません。では、mustとhave toは何が違うのでしょう?
mustとhave toの違い
助動詞であるmustは、主語が「そうしなければならない」と主観的に決めている事を表します。
一方、have toは「そうしなければならない状況にある」事を表しており、客観的に見ている場合に使います。過去形だとhad toとなります。
She had to practice the piano for the concert.
彼女はコンサートのためにピアノを練習しなくてはならなかった。
mustには過去形はありません。これは、mustが主観的な「強い圧力」だからです。
否定形の表現:must not とdon’t have to
You must not tell a lie.
ウソをついてはいけません。
mustにnotが加わると「~してはならない」という禁止を表す表現になります。しかし、同じ否定の形でも、don’t have toは意味が異なります。
You don’t have to work today.
今日は働かなくてもよいですよ。
don’t have toは、「~しなくてもよい」という意味になります。
mustもhave toも日本語にすると「~しなければならない」と同じような意味ですが、notの否定形になるとニュアンスが全く異なるので注意が必要です。