「いいね!」を意味するポジティブな言葉のnice,もとは「愚かな」を意味するネガティブな言葉だった?

語源・教養

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“Nice to meet you.”
“He is a nice person.”
“That’s a nice hat.”

このように、nice はとてもよく使われる定番の褒め言葉。日本語でも「ナイス!」と言いますね。辞典では「良い、素晴らしい、すてきな」などと書かれています。

しかしこのniceもとは正反対のネガティブな意味だったのです。

niceの語源はラテン語のnesciusで、「無知な、おろかな」という意味でした。英語として使われ始めた頃は語源そのままの意味でしたが、時代が進むにつれ微妙にニュアンスが変化していきました。そして今では全く正反対の、我々が知っているポジティブな意味で使われるようになりました。

■nice以外には?
もとはネガティブな言葉が後に正反対のポジティブな意味を持つようになった言葉は他にもあります。例えばawesomeは「恐ろしい、すさまじい」という意味だったのが今では「素晴らしい、かっこいい」という意味で使われています。また、動詞のterrifyは「怖がらせる」という意味ですが、形容詞のterrificになると「すごく良い、素敵な」という意味になります。



なんか不思議な気がしますが、日本語でも同じような事があります。例えば「やばい」という言葉、今ではポジティブな意味でも使われるようになりました。さらにいえばこの「やばい」は、たんに驚いた時や印象的な事に対しても使われたりする、非常に汎用性の高い言葉に成長しました。やばいですね。

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