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niceは褒め言葉としてよく使われる言葉です。英語に縁がない人にもよく知られているような単語で、日本語でも「ナイス!」と言いますね。辞典では「良い、素晴らしい、すてきな」などと書かれています。
しかしこのnice、もとは正反対のネガティブな意味だったのです。
niceの語源はラテン語のnesciusで、「無知な、おろかな」という意味でした。英語として使われ始めた頃は語源そのままの意味でしたが、時代が進むにつれ微妙にニュアンスが変化していきました。そして今日では全く正反対の、我々が知っているポジティブな意味で使われるようになりました。
もとはネガティブな言葉が後に正反対のポジティブな意味を持つようになった言葉は他にもあります。例えばawesomeは「恐ろしい、すさまじい」という意味だったのが今では「素晴らしい、かっこいい」という意味で使われています。また、動詞のterrifyは「怖がらせる」という意味ですが、形容詞のterrificになると「すごく良い、素敵な」という意味になります。
日本語でも同じような事があります。「やばい」という言葉は、今では若者の間ではポジティブな意味でも使われるようになりました。英語や日本語に限らず、言葉というものは時代とともに意味も移り変わるものです。