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英語を身につけるには、成長過程にある幼少期に始めた方が良いと言われています。それはその通りですが、子どもにとって英語よりも大切なのは、まずは母国語である日本語です。
グローバル化がすすみ今まで以上に英語の重要性が増したとはいえ、我々日本人にとってはあくまで第2言語。グローバル社会の前に日本社会で生きていくにはまずは日本語。どれだけ外国語の勉強をしても、よほど特殊な環境に身をおかない限り母国語の能力を越えることはありません。日本で生まれ育った日本人である以上は、日本語は得意じゃないけど英語は大得意はあり得ないのです。言葉は悪いですが、日本語が不自由な人は英語はもっと不自由です。
リーディングスキルで考えてみましょう。読書の習慣がない人がいきなり本を読んだとしても、当然ながら理解度は読書家の人より劣ります。また、日常で文章を読み慣れていないので、文章を読み続ける集中力のスタミナも養われていません。母国語の文章でそんな調子なら英語長文なんてなおさらです。
日本語と英語は文法体型が全く異なります。だからといって両者はそれぞれ別のスキルというわけではありません。同じ言語というジャンルのなかで密接に関わっています。日本語力を高めることが、ひいては英語力の底上げにつながります。
■母国語の発達に影響は?
母国語もまだまだ発展途上の幼少期に英語学習が日本語の発育の障害になるのでは?という心配はいりません。普通に日本社会で生活している限りは、日々のなかでは圧倒的に日本語漬けの環境です。よほど1日の半分以上を英語漬けの毎日を作るなど極端なことをするなら話は別ですが、毎日のなかで1,2時間英語に触れたくらいでは、母国語劣化の心配は無用です。
グローバル化がすすんだ現代社会では、ますます英語の重要性が増しています。しかし、英語はあくまで外国語。まずは母国語で総合的な言語運用力を身につけることが先決です。