アルファベットは大文字と小文字、なぜ2種類ある?起源と生まれた時期

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英語のアルファベットには大文字と小文字の2種類があります。文章を書く時は小文字を使いますが、「文頭は大文字」「固有名詞の最初は大文字」など、使い分けのルールが存在します。そもそもなぜ2種類あるのでしょう?

アルファベットの起源

アルファベットのルーツは紀元前800年頃のギリシャ文字にまで遡ります。この時代、海上貿易でフェニキア人達が使っていたフェニキア文字をギリシャが導入しました。その後、この文字はギリシャ文字としてローマへと伝えられました。この時ローマは、この文字がギリシャ起源のものと考えたことから、ギリシャ文字の最初の2文字「アルファ」「ベータ」をとってアルファベットと名付けました。

最初に大文字が生まれる

古代ローマの遺跡から発掘された碑文などは全て大文字です。これは、この時代に小文字が存在しなかったことを意味します。ここで大文字の特徴を考えてみてください。多くの文字が直線で構成されており、曲線もごく単純なもの。全体的には角ばった文字が多い印象です。これは文字は石に刻むという前提だからです。複雑な文字だと石に刻むのは困難なため、自然とシンプルな文字となりました。

文字をたくさん書くために小文字が生まれる

時は流れ8世紀。ルネサンスにより文芸運動が盛り上がると、多くの本が書かれるようになりました。しかしこの時代には、ヨーロッパには製紙法がまだ伝えられておらず、紙といえば動物の皮をなめした羊皮紙でした。しかし羊皮紙は高価なため、紙面をなるべく節約するために文字が小さくなっていきました。この過程で生まれたのが小文字です。



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