学校のチャイム音「キーンコーンカーンコーン♪」の元ネタはイギリスのビッグベンの鐘の音

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学校のチャイムといえば「キーンコーンカーンコーン♪」がお馴染みのメロディですが、由来は1700年代まで遡ります。

1790年頃、ケンブリッジ大学の近くにある大きな教会「グレート・セント・メアリー教会」の改修工事が行われました。この時に新しい時計が設置されるにあたり、時を告げる鐘のメロディとして「キーンコーンカーンコーン♪」が採用されました。

その後ビッグ・ベンの鐘の音に

時は流れて1859年、ロンドンにあるウエストミンスター宮殿の時計塔ビッグベンが初めて鐘の音を鳴らしました。その時のメロディもこの「キーンコーンカーンコーン♪」でした。採用したのはビッグ・ベンの時計機構を設計したグリムソープ男爵という人物で、彼はケンブリッジ大学の卒業生であったため、このメロディに馴染みが深かったと思われます。ビッグ・ベンの鐘の音に採用されてから、このメロディは「ウエストミンスターの鐘」と呼ばれるようになり、当時は英国放送協会(BBC)のラジオでもよく流されていたようです。

日本の学校のチャイムになったのは?

このウエストミンスターの鐘が日本に入ってきたのは戦後の1950年代。学校のチャイム音として初めて導入したのは東京都大田区立大森第四中学校といわれています。その後、このチャイム音が全国の小中学校へと広がり、学校のチャイム音として認識されるようになっていきました。

そもそもこのメロディの由来は?

このチャイム音の作曲者は誰かについては諸説あり、ウィリアム・クロッチ(1775-1847)という作曲家が作ったという説が有力です。当時はケンブリッジ大学やオックスフォード大学の教会でオルガニストとして活躍していました。

また他には、1742年に作曲されたヘンデル『メサイア』第3部の楽曲がアレンジされ、あのメロディとなった説もあるようです。



学校のチャイム音、じつは歌詞がある

この「ウエストミンスターの鐘」ですが、じつはこのメロディに歌詞が存在します。たんに学校のチャイム音として認識している我々には衝撃の事実ですね。この歌詞は、ビッグベンの時計室に刻まれている公式の歌詞とされています。

All through this hour
Lord, be my guide
And by Thy power
No foot shall slide.

全ての時をとおして
主よ 導きたまえ
汝の御力によって
迷いは消え去る

O Lord our God
Be Thou our guide
That by thy help
No foot may slide.

主よ 我らの神
汝よ 導きたまえ
汝の助けによって
迷いは消え去る

引用:世界の民謡・童謡 > ウェストミンスターの鐘



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